九州



4月 23日 2011

広大な敷地に建つトヨタ部品福岡共販新社屋

広大な敷地に建つトヨタ部品福岡共販新社屋

福岡中心街はビルの上層階が霞に覆われ、四月末とは思えない程の肌寒い朝を向かえた。今週末の2日間、トヨタ純正自動車部品、用品、オイル、タクティー商品を北部九州一円(福岡、大分、佐賀、長崎)に供給している、トヨタ部品福岡共販株式会社の新社屋落成を記念して開催される「第33回オートサービスフェア&お客様感謝デー」にプリウスPHVを展示するため、筑紫野市へ向かった。福岡から鳥栖筑紫野道路を南下し、城山IC手前の下り坂に差し掛かると、右側に「TOYOTA PARTS」のロゴも凛々しく、真新しい大きな建物が現れた。

スタッフの誘導を受けながら広大な敷地内を進むと、大型トラックが楽にUターンできるほど広い搬入通路に催事テントが建ち並び、“お祭り”気分が盛り上がる。入場ゲートに最も近いグッドイヤーブースにプリウスPHVを停車、展示の準備を始める頃には、小雨まじりだった空も明るさを取り戻し、開場時刻の午前10時を過ぎると一斉にお客様が通路を埋め尽くして、イベント初日がスタートした。

電気くださ〜い!”

電気くださ〜い!”

EVスクーターでパーツを牽引する

EVスクーターでパーツを牽引する

お祭りムードで賑やかなイベントの一方、施設内では業務開始に向けた準備が急ピッチで行なわれていた。商品を搬入出するビークルに、環境配慮も考えて新規導入されたという“EVスクーター”でトレーラーを牽引するトレーニングを見せていただいたが、レーン上をかなりのスピードで走り、定位置にピタリと停車する技に関心させられる。また、従来の段ボール梱包から、水に溶けるバイオ素材の簡易梱包に切り替えたり、敷地に降った雨水を水路に流さず、大地へ還元する浸透型側溝を採用したりと、随所に環境保全への取組みが伺える。

会場は終日大賑わい

会場は終日大賑わい

明日、4月24日(日曜日)も9:30から入場ゲート側「日本グッドイヤーブース」でプリウスPHVの展示が行なわれます。会場へお越し際は、家庭のコンセントから充電できる次世代のクルマを体験しに、是非お立寄りください。


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4月 22日 2011

八幡東田エリアの取組み

八幡東田エリアの取組み

かつての北九州市は、八幡製鉄所に代表される重化学工業地帯として日本経済の牽引役を果たしていた。高度経済成長期には、立ち上る排煙を“七色の煙”と称し、繁栄の象徴のように市歌にも唱われるほどの深刻な大気汚染と、林立した工場からの排水で洞海湾が“死の海”と化したため「公害の街」の汚名を記せられる事になる。1970年代に全国各地で起きていた公害問題を取り締まる法案が可決すると、北九州市でも官民一体で公害を克服するための取組みが本格化し、積極的な取組みが目覚ましい成果を見せ、青空と魚の棲む海を取り戻す事ができた。公害克服の過程で得られたノウハウをベースに、持続可能な自然エネルギーを取り入れた次世代の「循環共生まちづくり」が進められている。

手作り感とわかりやすさが魅力的な北九州市環境ミュージム

手作り感とわかりやすさが魅力的な北九州市環境ミュージム

次世代スマートコミュニティとして生まれかわろうとしている八幡東田地区の広大な工場跡地の一角にある「北九州市環境ミュージム」を訪ねた。この施設は、公害を克服してきた北九州の歴史や、すぐに実践できる身近なエコライフを、インタープリター(展示解説員)のきめ細かい解説を受けながら学ぶ環境学習施設。一般の入場者以外にも、九州や西日本の学校が体験学習に利用しており、今日も島根県から小学生の団体が訪れていた。

島根県から環境学習に参加した中学生

島根県から環境学習に参加した中学生

館長の諸藤さんの解説を受けながら展示物を見せていただいたが、その解りやすさと手作り感に好感が持てる。特に、“すぐにでも実践できる”というコンセプトのもと、細部に渡って構成された展示内容は、小学生から大人まで幅広く受け入れられるもので、ここを訪れた事がきっかけとなり、普段の生活に取り入れる方も多いのではと思った。

インタープリターさん“カチッ”とプラグイン

インタープリターさん“カチッ”とプラグイン

環境ミュージアムに隣接する「エコハウス」にプリウスPHVを停め、事務局長の関さんに“電気くださ〜い”と充電をお願いした。風力、太陽光、排出水素による燃料電池など、最先端の持続可能エネルギーが、プリウスPHVへ充電されて行くのが感慨深い。今後も「世界の環境首都」として牽引役を果たそうとしている北九州市の取り組みに注目して行きたい。


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4月 21日 2011

九州で今年2回目の「飛行船教室」を開催するため、佐賀城の隣にある「佐賀市立赤松小学校」を訪ねた。佐賀城本丸を望み、夏には蓮花が咲き誇るうつくしいお堀の傍らに建つ校門は、佐賀城を模した銀に輝く甍(いらか)に堂々とした風格を感じる「しゃちの門」。赤松小学校の児童たちは6年間この門をくぐりながら成長していく。

「しゃちの門」をくぐり。出迎えてくださった先生に話を伺うと、この小学校はもともと佐賀城本丸の跡地にあったが、本丸復元の際、現在の場所へ移転したとの事で、地元では“赤松小学校と言えばお城”というほど佐賀城に縁深い小学校だという。「がばいばあちゃん」のヒットで知られる漫才師の島田洋七さんは、佐賀城の校舎で学んだ卒業生というこぼれ話もいただいた。

美しく復元された佐賀城本丸

美しく復元された佐賀城本丸

体育館が児童580人の熱気で満ちあふれる中、いよいよ飛行船が登場し「飛行船教室」が始まった。大歓声が沸き上がる中をスイスイと飛び回る姿に、はじけるような笑顔がこぼれる。環境負荷の少ない飛行船を通じて、身近なエコについて考える話にも熱心に耳を傾ける子供たちの瞳はキラキラと輝いていた。

発電の仕組みを体験

発電の仕組みを体験

下校時間を告げるチャイムが鳴ると、子供たちが一斉に校庭へ飛び出してきた。体育館前に停まっているプリウスPHVを見つけ、プラグに触れては感激、座席に座っては感動を全身で表しながら、次世代のクルマにいつまでも見入っていた。


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