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モナコの環境対策

 

F1レースを支える環境対策
Measures for healthy environment and F-1 race of the world highest-level:

●10月17日モナコ・モンテカルロ
<October 3> Monte-Carlo MONACO


モナコF1コース
モナコF1コース
モナコでトヨタが開催したPRIUS試乗会におじゃましました。 地元マスコミから取材を受ける横田隊長。

東西約2キロ、人口約3万人のモナコ公国は、富豪が住む国として世界一有名です。

この箱庭のような美しい国に、隠れた世界一がいくつかあります。その一つは「治安」。何しろ高価な宝石を身につけた女性が行き交うこの町には、常時300人の警官が警備にあたっているのです。事件が起きると3分で国境全てが封鎖されてしまい、路上至る所に監視カメラが設置され犯罪を防でいます。

しかし、最も価値ある世界一は環境対策ではないでしょうか。町中、ゴミは落ちていません。港町特有のカモメがゴミをあさる光景もありません。世界中で環境問題が深刻化する、遙か昔からゴミ処理の徹底化、リサイクル化が図られ、ゴミ、下水、廃油、臭公害など政府が常に時代の最先端技術を採用して解決策を探っているのです。

国民の自然保護に対する深い思いは、大公アルベール1世の方針「自分のゴミは自分で処理する」という精神が代々引き継がれ、紺碧の海と美しいモナコ公国を維持させているののです。


モナコF1コース
モナコF1コース
海岸沿いのスタート地点には、今もスターティング・グリッドのマークが残されていました。 この急坂を一気に上っていくと、ホテルドパリ、カジノの前に。

さて、ここで息抜きに!? PRIUSで走ったF−1コースのインプレッションをお伝えしておきましょう。

ご存じの通り、モナコGPは普段人々が生活に使っている市街地をサーキットにして繰り広げられる伝統と格式を誇るレースです。道幅は海沿いの広いところでも普通の道路2車線分。F1マシンでオーバーテイクするには相当な“腕”が必要でしょうが、PRIUSなら気軽にすいすいと走れます。

コースはハーバー正面のホテル街がスタート地点で(路面にはスターティング・グリッドが残されているので気分も盛り上がります)、そこから第一コーナーを通りホテルエルミタージュ前の急な坂を一気に昇ると、ホテルドパリ、そしておなじみカジノ前を通りいよいよ難所のローズホテル前のヘアピンです。昔は確かステーション・ヘアピンと呼ばれていたように記憶していますが(かつては駅があったのでしょうか)。

日本では新型PRIUS、こちらでは発売されたばかりのPRIUSでなら、ここはF1マシンでも40km/h程度まで速度を落としますから十分追いつけるでしょう(もちろん冗談です)。そして、このヘアピンを下りきると(そう、ヘアピンだけでも大変なのに、TVで見る以上に急な下りなのです。ここでスピンしたり、追突してしまう理由がよく分かりました)、左に曲がってF1サーキット唯一のトンネル(鈴鹿は唯一の立体交差)で一気に280km/hまで加速します(もちろんPRIUSではなくてF1の話)。

トンネルを抜けたところで急ブレーキをかけ、左クランクのヌーベルシケインを抜けるのですが、普段はここは走れません。GPの時だけ特設で造られるコースなのでPRIUSはそのまま少し走って先でクランク状に曲がり、タバコ屋さん前(タバココーナー)を通ってプールの脇をぐるっと迂回するヨットハーバーの前を抜けます。

そして最終コーナーを抜けるとスタート地点に戻るという、これが1周3.370kmのモナコGPコースです。

ちなみに今年の例でいけば、予選トップのM・シューマッハ(フェラーリ)は1周を1分19.475秒、平均時速にすると152.652km/h!で走ってしまった計算です。レースの優勝者、D・クルサード(マクラーレン・メルセデス)はこのコースを実に78周、1時間49分28.213秒の間、平均時速144.072km/hで走り続けたのですから恐れ入ります。

エコ・ミッションPRIUSはわずか10周したかしないかですが、グランプリコースを“常識的な速度”で堪能しました。特にスロットル・レスポンスとブレーキ・フィーリングが重要なこういったシチュエーションではクルマの性格が如実に現れるものですが、もはやまったくハイブリッドを意識させないレベルとなった、といったら言い過ぎでしょうか。

スポーティなドライビングも楽しんでみようという気にさせてくれることは確かです。

モナコF1コース
モナコF1コース
有名なCASINO(左)とホテルドパリ(右)。 40km/h近くまで落とすヘアピンを下りきると280km/hまで加速するトンネルへ。

The riches in the world are welcomed to live in Monaco which runs 2 km long from East to West and has 35,000 people now: however, actually this town is world famous for its aggressive measures to keep the town clean and health. As there is no dust left in the town anytime, unlike other port towns, no seagull is seen that are looking for foods.

It is long before a word environment started to be heavily talked about in other countries when Monaco has set itself into a mode to correctly deal with garbage and rubbish and recycle them under the command of government in order to resolve any problems concerning rubbish, sewerage, used oil or odor nuisances using the leading techniques of the day.


10月17日<October 17>

F1レースでおなじみモナコをPRIUSが走りました。

モータースポーツ・ファンにとって、モナコというのは特別な思い入れをもつ土地なのではないでしょうか。F1レースの中でも、モナコGPだけは、まさに別格、ここを征することはチャンピオンになることにも匹敵する名誉といわれています。

そのモナコをエコ・ミッションが訪問しました。F1レースがあまりに有名なのですが、実は環境問題でも多くの注目を集めている国でもあったのです。その内容は訪問記を見ていただくとして、ここでは、ちょっとモータースポーツ・ファン向けの特別編“モナコをPRIUSで攻める”をお伝えしましょう。

というのは冗談です。実はここモナコでトヨタが地元のジャーナリストの方々を招いて、PRIUSの試乗会を開催したのですが、それにエコ・ミッションもご一緒に報告会を開らかせてもらったり、F1コースを走らせてもらったり、というわけです。数十誌を数える雑誌の記者の方々や、TVも2社が取材に来るなどなかなか盛況のうちにイベントは終了しました。

ちなみに来賓としてスピーチをしていただいたのは、地元モナコのAMAVEと呼ばれる電気自動車協会のJean-Marie Laffontさん。自転車レースのオフィシャルカーとして電気自動車の利用を推進していたり、また、電気自動車そのもののレース(次回はモナコスタートのベルリンゴールとか)を開くなど、とても活発に行動されているとのことでした。

また、TOYOTA MOTOR EUROPEの錫村寛海副社長さんのご挨拶などからも、このモナコがとても環境に優しい国なのだということがよく分かりました。

17 October, 2000

PRIUS in F1 course MONACO!:

Eco-emission party visited Monaco today which is a very famous site of F1 car race and has been recently well remarked for its positive policy against environmental issues.

It was a test-drive day of the PRIUS held by Toyota for journalists in this country. We had a chance to report them of our journey and drive our PRIUS on the F1 course in the presence of dozens of writers/testers of papers/magazines and two TV stations! The event was a great success I think.

今日の隊長のひとこと
<Today's Yokota's comment.>

『ここモナコでも大勢の方がPRIUSに関心を示していました。ヨーロッパの人々の“ハイブリッド・システム”に対する注目度の高さは相当なものです。』

 


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