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飛行船テスト墓地 |
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新生Zeppelin Luftschifftechnik GmbHもFriedrichshafenに本拠を構えました。 | この巨大な格納庫の中に製作途中の機体が2機と、テスト飛行しているNT1号機がすっぽりと。 |
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Dr. Bernd Strater(ベアント・シュトレイター)社長。「ソーラー型や巨大な船もやってみたい」 | 最終チェック中とのことで残念ながら、窓越しにしか撮影できませんでした。 |
「21世紀を目前に控えて、我々のテクノロジーへの挑戦が、いかに環境に優しいものか、人々にも理解していただけるものと考えます。地球の資源は限りがあるということを知らなければいけません。」Zeppelin Luftschifftechnik GmbH(ツェッペリン飛行船技術会社)のDr. Bernd Strater(ベアント・シュトレイター)社長。
「やっといろいろなところで“環境、環境”と言われ始めました。議会でも環境問題が取り上げられることが多くなってきています。ただし全体の流れとしては工業国での進展はまだ不十分だと思います。風力を利用したり、太陽エネルギーを取り入れたり、飛行船もそういったエネルギーを大切にする手段のひとつとして取り入れていかなければならないでしょう。」(Strater社長)。 今年2000年は、Ferdinand Graf von Zeppelin(フェルディナンド・ツェッペリン)伯爵のLZ-1号が、1900年7月2日に南ドイツのスイス国境近く、ボーデン湖上でフライトしてから100年を迎える記念すべき年でもあります。 21世紀を目前に控え、ハイブリッドで空を飛ぶことに夢を描いた人々が蘇らせたZeppelin飛行船。現在、さまざまなテスト飛行が繰り返され、来年3月には運行がスタートする予定といいます。 昔のZeppelinを知る方には、かつての大型飛行船のようにアルミ製の銀色に輝く外皮をもつわけではなく(Halbstarres Luftschiff型と呼ばれる内側に三角形のトラス構造を持つ飛行船とBallonの、橋渡し的な存在といえます)、また、Hindenburg(ヒンデンブルグ)号のように全長が245mもあるような巨大な船体でもありません(NTは全長75m)が、気体の浮力を用いて浮上し、わずかの力で飛んでしまう飛行船自体のコンセプトはまったく変わりありません。 というより、コンセプトこそそのままですが、現在の最新コンピューター解析による機体設計や最先端素材の投入、そしてフライバイワイヤーなどの新技術を惜しみなく投入して作られたハイテク飛行船なのです。 環境に優しい飛行船。驚くほど小型でシンプルなエンジン、ジェット機のように巨大な飛行場はまったく必要なく、また騒音も比較にならないほど小さい。まさに環境時代の“空のルネサンス”登場なのでした。 |
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Zeppelin Musiumに向かう港の道を走るPURIUS。 | 空撮に協力してもらった“飛行船型”HOT AIR SHIPをバックに記念撮影。 |
Using newly developed aerodynamic computer model and lots of modern materials, an European airship manufacturer Zeppelin has succeeded in construction of revival version of the Zeppelin.
"Safety first" was a slogan for the project. For instance, helium which is incombustible gas has been selected as a power resource to float it. Just before entering the 21st century, engineering staff at the manufacturer have realized their extreme dream of flying high on their hybrid airship by restoring one of their products in old days. You will see here how they realized their dream, what problems they experienced in the process or what kind of ideas brought their success. |
10月23日<October 23>
大空に未来の夢を託す新生ツェッペリン飛行船。 Ferdinand Graf von Zeppelin(フェルディナンド・ツェッペリン)伯爵が飛行船の開発を始めたのは1890年、すでに52歳の時でした。そしてあのHindenburg(ヒンデンブルグ)号の悲劇でZeppelin飛行船に終止符が打たれるまでに生産された数は実に119機に登りました。 Zeppelin飛行船の歴史は1世紀も昔の遠い物語。たしかにあの空の貴婦人ともいえる優雅な飛行船時代は過去のものとなりましたが、ツェッペリンが切り開いた飛行船のコンセプトそのものが消えて無くなったわけではありませんでした。100年の時を経て大空への夢を継いだ飛行船会社が活動を開始したというのです。 それも環境に優しい乗り物としての脚光も浴びてです。 わずかなガソリンを大切に使って、ゆったりとした時間の中で人間や荷物を運ぶ、実に運河船にも共通する、環境的な乗り物なのではないでしょうか。「飛行機とは異なるまったく新しい乗り物として考えてください。空の乗り物のルネッサンスなんです!」Zeppelin Luftschifftechnik GmbH(ツェッペリン飛行船技術会社) のDr. Bernd Strater(ベアント・シュトレイター)社長の言葉です。 「地球の資源が限られているからと言って、“クルマ禁止”は不可能でしょう。私達の生活を支えているとともに、まさに自由の象徴でもあるのですから。そこで、あなたがたのPRIUSのように、より少ない燃料で環境に優しいクルマがどんどん出てこなくてはいけないと思います。空の世界でも同じことです。」(Strater社長)。 まさにエコ・ミッションも同感です。 23 October, 2000 Born-again Zeppelin pinning future dream on sky with the airship: Ferdinand Graf von Zeppelin court was already 52-year-old when he launched his first airship in 1890. Number of airships created by him amounted to 119, when he had to close his business due to a tragedy caused by an airship called Hindenburg. Nearly one century has passed away since then and the elegant days of airship or noblewoman in the sky are now behind the time, though the airship concept developed by Zeppelin himself is still alive. After a silence of 100 years, the airship company has resumed for the sky. Their products are now highlighted to be environmental friendly ones.
『新型機の最終チェックに入っているということで、工場内には私ひとりしか入れませんでしたが、窓越しに垣間見ることが出来たスタッフみんなも、その“夢の大きさ”を実感できたことでしょう!』 |
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