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プリウスの森

 

プリウスの森

プリウスの森にやってきました プリウス森木会の森の目印

神奈川県に「プリウスの森」があると聞いて、エコミッションとしては、見に行きたくなりました。そもそもエコミッションは、1989年にNASAが「化石燃料がこのペースで使用されると、約50年で使い果たしてしまう」といったことや、カヌーとクルマを使って環境体感しながら遊ぶリバーレイドを主催しているうちに、横田隊長が環境保全のことを考え始めたことに端を発します。そして1997年、京都会議(COP3)と時を同じくプリウスが生まれたことによって、世界の環境保全の現場を旅するエコミッションが現実のものとなったのです。

そして99年北米大陸横断、00年ヨーロッパ8カ国、そして01年サハラ砂漠縦断と、数々のエココンシャスなヒト、モノ、コトに出会ってきました。プリウスとは、「先駆けて」といった意味を持つネーミングです。21世紀の幕開けに先駆けてさまざまな活動をしている方々は、エココンシャスであると同時にプリウスな方々でもあるわけです。

プリウスの森、正式には「プリウス森木会の森」は、神奈川県秦野市、ヤビツ峠付近にありました。このあたりは県の大事な水源地として、平成9年度から「かながわ水源の森林づくり」活動が行われている森の一部です。神奈川県では、森林を「緑のダム」として考え、荒廃している森を心ある人々の手によって再生し、より安定した水源地の確保などを進めています。ここでユニークなのは、水源林パートナー制度です。企業、団体の場合、ある一定額の寄付をすることで、特定の森林を核として森林活動ができるのです。今回のエコミッションでは自治体と個人、市民団体が協力しあいながら環境保全を推進している姿はよく見受けられました。しかし自治体と企業が環境保全の面で協力しあうことは今回がはじめてです。欧米の場合、企業が地元のために社会貢献(地域還元)活動をすることは常識です。しかし日本の場合、同様の事例があっても、あまり表に見えてこないのが現状です。

植栽された木はシカから守るため、ネットをはる 森林保全課の三尋木さんに森を説明していただきました

この「プリウス森木会の森」をはじめたのは、神奈川トヨタ自動車さんです。そこでどのような活動をされているのか、伺いに行きました。販売促進室 小此木(おこのぎ)室長さんは「まず仕組みですが、県との取り決めで、プリウスの販売台数に合わせて寄付をします。そしてプリウスオーナーさんや当社社員で、この森の植栽、間伐などの体験作業をしています。また森にある風倒木を使ってベンチを作ったり、ツルや松ボックリを拾ってクリスマスリースづくりをして、楽しみながら活動しています。」といいます。

森の所有者にとっては、費用をかけても採算が取れないため、やむなく放置された森、かたや森と接する機会が少ない市民。この森と市民とをつないだのが、自治体であり企業なのです。プリウスと名のつく森ですから、当然どの企業より先駆けてこの活動をはじめた神奈川トヨタさんはさすがだと思います。以後飲料メーカーや鉄道会社などが、参加するようになり、「かながわ水源の森林づくり」は、順調に進行しています。同社上野社長は「最初は、お客様に間伐や木をボランティアで植えていただくというのは、本当に大丈夫かなと思いました。しかしプリウスを選ぶオーナーさまは、エコに対して非常に意識が高く、すばらしい活動になっております。」とおっしゃいます。

自分の使っている水の源を、自分たちで守る。すごくいいことだと思います。しかし無償ボランティアというものは限界があるので、今後はたとえば間伐した木を、県や企業が森から市街へ降ろし、間伐などに参加した人が自由に使える、こういった物質的満足度を充足していただければ、さらに永続的な活動になると思います。

ユーザーが作った草履をいただく 神奈川トヨタmyxにて上野社長と記念写真

The Woods of Prius

We heard that "The Woods of Prius" was in Kanagawa Prefecture, and went to inspect as Ecomission. The beginning of Ecomission stems from Captain Yokota's having begun to consider the thing of environmental preservation. And Prius was produced in 1997 at the time of holding of the Kyoto meeting (COP3). Ecomission which travels in the spot of the environmental preservation in the world became actual.

North American Continent crossing in 1999, eight nations in Europe in 2000, and the Sahara Desert vertical section in 2001 --- we have met various people. Prius has the meaning a "forerunner." While people who will be doing various activities are sensitive to environment, they are also 'Prius-like people.'

"The Woods of the Prius Shin-boku-Kai" is near Yabitsu peak, Hadano-city, Kanagawa . Kanagawa Prefecture considers a forest as "a green dam", reproduces ruined woods by prudent people's hand, and is advancing reservation of the source of a stream stabilized more. A forest-protecting-water-source partner system is unique. In the case of a company and an organization, forest activity which used the specific forest as the core by contributing a certain fixed amount can be performed. In this Ecomission, while the self-governing body, the individual, and the civic organization cooperated, the example which promotes environmental preservation was able to be seen well. However, the example to which a company cooperates with a self-governing body in the field of environmental preservation has first this time. In the case of the West, it is common sense that a company does philanthropy activity for local. However, even if there is same example in the case of Japan, the present condition is that it seldom visible to a table.

Kanagawa Toyota Motor began "The Woods of the Prius Shin-boku-Kai." Sales promotion section head of the company Mr. Okonogi says. "By the agreement with Kanagawa Prefecture, we contribute according to the selling number of Prius. The owner of Prius and the employee of our company are doing the experience work of planting in these woods, thinning, etc.

The self-governing body and the company connected woods and the citizen. Kanagawa Toyota which took the initiative rather than any company, and began this activity has farseeing intelligence. A drink maker and railroad company came to participate behind the company. "The production of a forest of the Kanagawa head" is going smoothly. President Ueno of the company says. "The owner who chooses Prius has very high consciousness to environment."

It is very wonderful to protect the source of the water currently used by oneself. However, there is a limit only as a volunteer. For example, a prefecture and a company take down the thinned-out tree from woods to a city area, and it will become permanent activity if the degree of material satisfactory that the person who participated in thinning can use them freely is satisfied.

 


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