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軽飛行機苦手なんだ!

 

<グレンキャニオン・ダム空撮取材>(6月8日)

全長186マイル(約300キロ)という長大なレイク・パウエルの全体像をつかむにはやはり空の上から見るしかありません。なにしろ広大なアメリカを見慣れた目を持ってしても、これが人造湖とは思えない大きさ、まさにアメリカンサイズの大きさの巨大な湖です。

我々を乗せてくれたのは、普段は観光客を乗せて遊覧している軽飛行機でした。
本当ならヘリコプターをチャーターして、プリウスの走っている姿もいっしょに撮影してもらおうと予定していたのですが、あいにくちょうど山火事の救援が入ってしまって、ヘリコプターはすべてそちらに駆り出されたのです。

湖岸の長さは1960マイル(なんと3千キロちょっと)と桁違いのこの大自然を眺めていると、何故アメリカ人達がこれほどまでに「環境」や「自然保護」に熱心に取り組むのか、その理由がなんだか分かるような気がします。
守るべきものがありすぎるのではないでしょうか?

箱庭的な日本ではわずかに残った大切な自然は、守ろうという決心さえできれば、簡単とはいえませんが可能でしょう。しかし、この途方もない広大な自然をいったいどうやって守ればいいのでしょう。

さて、昨日は岸上隊員が温度計をグレンキャニオン・ダムに降ろして温度測定をしてくれましたが、本日は寺田隊員がレイク・パウエルで泳ぎながら水中の様子をカメラに収めてくれました。近日公開!?かな。



Glen Canyon Dam (グレンキャニオン・ダム)

1963年、人造湖のレイク・パウエル (Lake Powell)とともに建設されたダム。Glen Canyon National Recreation Area (Glen Canyon NRA = グレンキャニオン国立レクリエーション地域)として、NPS (National Park Services = 国立公園管理局)が管理をしています。

ダムと人造湖建設により、コロラド川の流れや水量が変わり、多くの自然破壊が起きましたが、人類には電力と観光地がもたらされました。

一方、人造湖を作ることで、水温9度(年平均)の水が新たな生態系を生み、自然回復に成功しています。

レイク・パウエルは、アリゾナ州とユタ州にまたがる世界で二番目の大きさを誇る人造湖で、その周囲の距離はアメリカ西海岸の海岸線距離より長いのです。(ちなみに世界最大の人造湖は、Grand CanyonにあるLake Meadです)

この湖に流れ込むコロラド川は、水源をロッキー山脈のふもとに持ち、コロラド州からメキシコ湾にまで至っています。豊富な水量は、各所(アメリカ西南部5州とメキシコ)の飲料水として使われるだけでなく、ダム用としても貴重な川となっています。



6月8日

やっとアメリカ旅になれてきたスタッフの面々。さすがパリダカを初めとするアドベンチャーにチャレンジするプロ集団、ACPだけのことはあって初キャンプも順調です。というより、大都会のロスにいたときより、皆の顔もグレンキャニオン・ダムの上空の様に晴れ晴れとしてきました。

ロスは天気が悪くて、寒いくらいの毎日でしたからよけいかもしれませんが、レイク・パウエルの雄大な自然の中では、誰でもいい顔になれるのでしょう。

ECO-MISSIONを取材に来ていただいているTBSのカメラクルーの方々もかなり黒くなって帰国できそうです。


今日の隊長のひとこと
『俺、本当は軽飛行機苦手なんだ!(隊長の唯一の弱点を発見!?)』


今日の《プリウス通信》
プリウスがガソリンと電気の力で走っていることはご存じですよね。しかし、もう一つ動力源があるのを知っていますか??

いきなりクイズみたいになってしまいましたが、オーナーの方ならご存じの通り、その第三の動力源とは、実は回生ブレーキと呼ばれるものなのです。

このプリウスでは通常のブレーキとは別に、減速時にモーターの逆の働き、つまり発電器として減速の力を回収するとともに、エンジンブレーキの代わりの役目をさせるシステムが取り入れられています。
本来なら無駄に捨てられている(熱となって逃がしてしまう)、ブレーキの力を電気の形に変えることで回収利用する、まさに第三の動力源といえるでしょう。

実際の走行でも「Bレンジ」(これが回生ブレーキ)を積極的に利用することで、確実にエネルギーを回収していることを実感できるはずです。

 


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