トヨタ・ケンタッキー工場
訪問記(6月24日)
従業員数約7,900人。そのうち日本人は社長の雨澤政材さんただ一人というオールアメリカンなケンタッキー工場、TMMK(トヨタ・モーター・マニュファクチュアリング・ケンタッキー)をECO-MISSIONは訪問しました。
自動車王国アメリカで、実際にクルマを造っている方々に、クルマと環境問題をどのように考えているのか、また、日本で一足先に発売されている、市販ハイブリッド車第一号のプリウスに実際に乗ってもらって、率直な意見を聞きたいと思ったからなのです。 |
雨澤社長からウエルカム・スピーチをいただき感激したECO-MISSIONスタッフ。さっそく、数十名の工場代表の方々に試乗をしていただきました。
まずみなさんが驚くのは、外観から想像する以上にプリウスが“ルーミー”という点でした。
数十人の試乗者の内さすがに一名の方だけは、シートを後ろ一杯にしても乗り降りがちょっと大変そうでしたが、実際に乗りこんでしまえば窮屈感は無かったそうです。
そして、バッテリーで走り出すことに驚き、その静かさに目を見張り、また、ガロン当たり66マイル近辺の燃費数値に驚き、回生ブレーキ(アメリカ式には“リチャージ”という表現です)に感心するなど、実に興味深いリアクションを示してくれました。
燃費も確かに関心の的にはなりましたが、それよりも新しいシステムとしてのプリウスに興味の大半はあったようです。 |
工場内でも25%が女性の方ということで、試乗会にも多くの女性が参加してくれました。
アメリカでは女性でもとてもクルマに関心が高いのは、これまでの訪問記でもお伝えしたとおり。そしてクルマに詳しいことも日本とは若干違う点でしょう。
女性陣の感心はやはり居住性や使いやすさといった実用面が中心でした。センターメーターや独特なボディデザインによる視界の良さに感心している方も居ました。
そして最後の質問はやはり「いつアメリカで買えるの?」 |
環境問題に関する取り組みを説明してくれたTMMKの環境対策ディレクター、Steve Greenさんはアメリカ人一般の考え方として、環境問題、リサイクル問題と個々に分けて考えるのではなく、それらをすべて含めたトータルでの取り組みを見ていってほしいとリクエストしてくれました。TMMKの労働者の方々、関係者の方々、雨澤社長様、いろいろありがとうございました。無事ニューヨークまで着くように頑張ります。
取材予定内容
USトヨタが誇る最新式生産設備を持つ自動車生産工場。そのケンタッキー工場で、実際にクルマを作っているアメリカの方々を表敬訪問します。と同時にプリウスについて率直な意見を聞きたいと思います。ガソリン無くして成り立たない、といっても過言ではないアメリカの人々の目に、プリウスはどういう風に映るのか?
特別な環境を整えなくても今すぐガソリン消費を半減させることのできるハイブリッドカーに対する、実際のユーザーでもある彼らの考えを知りたいと思います。
6月24日
いよいよやって参りましたケンタッキーに。
ケンタッキーといえば、競馬!?
ここかしこに競馬場があったり、サラブレッドを運ぶキャリアーがいっぱい走っていたりと、さすがの感ありです。
このケンタッキーののどかな田園地帯に囲まれたレキシントンに、USトヨタ最大のケンタッキー工場があります。
今日の隊長のひとこと
『ニューヨークまで何キロになるかクイズしよう!一番外れたヤツがおごりだ!!』
今日の《プリウス通信》
ポンチャートレイン湖取材やケンタッキー工場での試乗と停車が多く、このところのプリウスの燃費は伸びていません。
低速の渋滞走行でも、走っている限りはなかなか燃費を悪化させないプリウスですが、走らなければどんなクルマも一緒。
エアコンを回すためだけに燃料を使ってしまいます。
家庭のエアコンもそうですが、結構なパワーを喰うのです。
まあアメリカなら日本みたいに蒸し暑くなく、また、基本的に渋滞の少ない環境ですから、もう少しパワー寄りに振って、経済燃費速度を上げるといいでしょう。
ブルーリッジ・パークウェイではワインディング走行らしきテストが出来るのでしょうか?
今から期待してます。
|