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“新亜種”

 

アイザック・ウォルトン・リーグ・オブ・アメリカ訪問記(6月28日)IWLAのポールさんとの取材風景1

まず第1日目の今日は、17世紀の古典的名著「The Compleat Angler」*を由来とする「Izaak Walton League of America」というグループの本拠地、メリーランド州はGaithersburgを訪れました。

「アイザック・ウォルトン・リーグ・オブ・アメリカ(Izaak Walton League of America)」という団体は、現在5万人を超すメンバーを擁する、アウトドアー・レクリエーションやワイルド・ライフのフィールドとなる自然環境を守るための活動をしている、全米でも屈指の歴史を誇る民間団体なのです。

IWLAのポールさんとの取材風景2

環境問題に取り組んでいるというと、イメージ的には“完全主義的”であったり“禁欲的”であったりと、とっつきにくい面のあることが多いのですが、「Izaak Walton League of America」の場合、会員はバードウォッチングやハイキング、キャンピング、カヌーイングなどばかりではなく、フィッシングやハンティングなどの“ゲーム”まで楽しむ方々が多いといいます。

というのも、これらのアウトドア・スポーツやレクリエーションをいつまでも楽しみたい、次世代にまでも引き継いで楽しんでいけるようにしたいからこそ、そのフィールドとしての身の周りの環境=自然を大切に保護していこう、というとても現実的な目的を持っているのです。
実に明快な理由に裏打ちされた活動だからこそ熱が入り、またこれまで多くの実績を上げてきているのだといえるでしょう。

「今出来ることを、今やる」。まさにプリウス的な活動ともいえるでしょう。

IWLAのポールさんとの取材風景3

我々庶民レベルで出来ることは、理想や理論ではなく、身の周りで出来ること、ひとつひとつを確実に実行することです。

いかに完全な無公害車でも、活動範囲が限られてしまってはクルマとして買うことは出来ません。

我々が普通にクルマとして使える道具でありながら、実は燃料を節約できて、低公害、そんなプリウスみたいな活動こそが息の長い活動となり、また、ボディ・ブロウのように確実に効果があるのでしょう。

愛犬のヴァルダーくんと記念写真

ちなみにスタッフのポール・W・ハンセンさんにプリウスに乗っていただいて感想をおうかがいしました。

「プリウスのことは知っていたよ! 環境問題に取り組む関係者でプリウスを知らない人はいないはず。それだけアメリカでも関心を持って受け入れられているということだよ。実際に乗ってみてとても良くできているのに感心した。」とわざわざ愛犬のヴァルダーくんを呼んで一緒に試乗したハンセンさん。

ふだんのドライブのようすが偲ばれます。いつもこうして愛犬とフィールドに行くのでしょう。

プリウスのエンジンルームをのぞき込むIWLAの職員たち

何よりも自然を本当に愛していなければ環境問題を自分の問題、自分の子孫の問題として取り組むことは出来ないだろうな、と強く感じた一日でした。

*The Compleat Angler「釣魚(ちょうぎょ)大全」:イギリスの随筆家・伝記作家Izaak Walton作の釣りに関する随筆(1653)―『小学館ランダムハウス英和大辞典』より

 


ワシントン特別区(Washington DC)

ワシントンはホワイトハウスを初めとする政府・公共機関が点在する行政都市である。

調査のポイント
環境問題に詳しい専門家や行政施設を訪れ、アメリカの環境対策を調査する予定です。

◎レスター・ブラウン博士(ワールドウォッチ研究所長)



6月28日

本日からワシントンDCを拠点に、環境問題に取り組む方々の活動を続けて3日間、お送りする予定です。

まず第1日目の今日は、17世紀の古典的名著「The Compleat Angler」を由来とする「Izaak Walton League of America」というグループの本拠地、メリーランド州はGaithersburgを訪れました。


今日の隊長のひとこと
『今日のインタビューでますますプリウスが“新亜種”に思えてきたよ。』

 


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