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自動車百年の歴史

 

グレート・アメリカン・レース

グレートレースはアメリカの東側から西側までを、クラシックカーにもかかわらず、わずか10日間で走ってしまう「本気」のラリーなのです。

われわれのプリウス号は数日だけの特別参加をさせてもらうことになっています。

 


グレート・アメリカン・レース合流<ダラス・フォートワース>(6月12日)

テキサス州のフォートワースに入ったECO-MISSIONスタッフ。12日の午後に“グレートレース1999”と合流しました。

グレートレース1999のスケジュールは、6月6日にジョージア州マリエッタをスタートして6月19日、カリフォルニア州のアナハイムにゴールするというもの。グレート・アメリカン・レースのゴールの様子

ここフォートワースはちょうど中間地点で、明日13日は「Day Off」。わずか一日だけの貴重な休憩日です。
そこでエコ・ミッションは主催者のトム・マックレーさんにプリウスに乗ってもらい、“クルマの世紀”を語ってもらう予定なのです。

トムさんは自分のコレクションを元にクラシックカー博物館を作ってしまうほどのクラシックカー好き。
彼の目からは21世紀を先取りしたクルマ、プリウスはどういう風に映るのでしょうか。

フォートワースに続々と到着してきたクラシックカーは、どのクルマもマニアでなくとも目を見張るすばらしいコンディション、ヒストリーのクラシックカーばかり。
また今年は初めて二輪車のクラシックBMWも参加して、実ににぎやかに中間地点のゴールセレモニーが行われました。


我々は特別参加にも関わらず、一般参加車と同じ道を通ってゴール地点へ。<FONT SIZE="+1">Future Car &quot;Prius&quot; in Nostalgic
道路両側に待ちかまえた観客のみなさんに暖かい拍手で迎えてもらいました。実にフレンドリー、そしてアットホームな雰囲気に感激です。

そして展示している間じゅうプリウスへの質問責めにあいました。
「ハイブリッドの仕組みを教えて?」「アメリカでも売るのか?いくらくらいになるのか?」等々、やはりアメリカ人にとってクルマは最大の関心事、を実感しました。
それも、若い方ばかりではなく、お年寄りや女性の方々も関心を寄せているのが印象的でした。

レース自体は、出発までコースが分かりませんが、フォートワースから西へ向かうことだけは確かです。
日本のタイムラリーをさらに厳しくしたようなレギュレーションで行われるグレートアメリカン1999、勝敗はともかく(その日毎の賞金も出る!)、ここでの燃費も乞うご期待です。

 


主催者トムさん、プリウスに乗る<グランベリー>(6月13日)

ECO-MISSION 隊はグレートレースの主催者、トム・マックレー(Tom McRae)さんにインタビューを申し込みました。主催者トム・マックレー氏と

彼は1983年にLA〜インディへの初めてのグレートアメリカンレースを体験して以来、クラシックカー・レースに魅せられ、自らへの天命とクラシックカー・イベントを育てることに全力をそそぎ込んできたミスター・クラシックカー・レーサーなのです。
ちなみに1983年のグレートアメリカンレースの賞金総額は25万$!だったそう。

そのトムさんにプリウスに乗ってもらいました。
クルマの魅力はパワー、と言い切るトムさん、「メカニズムのことはよく分からないけど、なかなか良くできてるよ」とプリウスの完成度の高さには感心したみたいでした。
プリウスに乗ってもいきなりアクセル全開でぶっ飛ぶ運転スタイルは、さすが現役レーサーです。

トムさんを初めとするこのクラシックカー・イベントに集まったクルマが大好きな方々にとっては、石油資源の枯渇問題は大いに気になる点でしょう。
それ故、会場に仲間入りさせてもらったプリウス号への関心の高さはこちらが驚くほどで、それも、かなり専門的な質問にまで話が及ぶこともしばしば。
日本仕様ながらガロン当たり60マイルを超える燃費データには目を丸くしていました。

いよいよ明日はこのグレートレースに参加させていただく日です。レースレポートをご期待下さい。

 


グレートレース参戦記(6月14日)

ついにグレートレースに参加しました!

本来はクラシックカーのレースなのですが、歴史的に意味のある“ヒストリックカー”は特別に参加を認める、という枠の中で、21世紀を先取りした量産初のハイブリッドカー、プリウスが特別に参加を認められました。

グレートレースは1983年から開催されている“全米最大のクラシックカー・レース”として知られるイベントで、今年で17回目。スタートを待つプリウス
レースは日本のラリーのスタイルに似ており、コマ地図をもとに、決められたスピードや時間でいかに正確に走れるか、を競うというもの。

賞金総額7万$のエクスパート・ディビジョンからエース・アワードなど7つのクラスがあり、さらに、我々が参加したデイ・トライなどのエキジビションクラスまで、総勢70〜80台のクラシックカーが参加しています。

主なところでは昨年のチャンピオン、1917年製ハドソン・インディ、同じく昨日同乗させてもらったディック・バーディックさんの1916年製ハドソン・スピードスター、1910年製セルデン・レースアバウト、そしてA型フォードなど、どれもぴかぴかのコンディションばかり。


さて、わがECO-MISSIONプリウス号はナビゲーターにこのグレートレース参戦はすでに7回という大ベテラン横田隊長と、ドライバーはクルマでなら何キロ走ってもOKのミラーマン、小宮山隊員で参戦しました。ゴールするプリウス

結果は見事7〜8台参加のエキジビションクラスでトップの成績を残しました。

クラシックカーの中にあって、21世紀のクルマなら当たり前!?と思われるかもしれませんが、使える機器はアナログ時計とプリウスの速度メーターだけ。その状態で1日で700キロちょっと走って、設定タイムとの誤差3分05秒。4ステージの中の第3ステージでは、なんと1時間49分走って誤差はわずか2秒!!

でも上には上がいるもので、「10日間のレースをフルに戦っているドライバーでも、上位に入れるのはほとんどオンタイム、プラスマイナス0秒の世界なんだよ」(横田隊長)とのこと。いやはやまいりました。

ということで、楽しくも真剣なグレートレース参戦は終了したのでした。お疲れさまでした皆様。ゴール後、プリウスに興味を持った地元ポリスと横田隊長



Great American Race

全米最大のクラシックカー・レースであり、我らが隊長『横田紀一郎』がかつて7年にも渡って参加した"Great American Race"に、世界最初の市販ハイブリッドカー「プリウス」で特別参加を行ないます。今回はジョージア州からカリフォルニア州までの全行程の中で、テキサス州フォートワースからニューメキシコ州クロビスまでの短い区間ですが参加いたします。

Great American Raceは、ニューヨークからパリまで自動車で走り抜ける有名な喜劇映画「グレートレース」の舞台としてもよく知られています。

現在でも実際にレースを行えるコンディションの、宝石のようなクラシックカーの展示の中にプリウスを置き、自動車の歴史に詳しいスペシャル・ゲストに、自動車のすべてを語ってもらいます。このレースの創設者 トム・マックレーが設立したクラシックカーの殿堂にも訪れ、貴重な自動車とプリウスとの比較などを行う予定です。

 


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