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福岡〜東京1,200kmに潜む“壁”

立ちはだかる420kmの壁を越えられるか

総走行距離1,200kmのプロローグは福岡〜小倉までの92km。ここから山口県周南市にオープンしたばかりの水素ステーションで満充填、さらに420km先の尼崎を目指す。

MIRAIの航続可能距離は650km(JC08モード走行)とされているが、実際に走れる距離はガゾリン車やハイブリッド車と同じように路面状況や運転の仕方で大きな違いがあるのは言うまでもない。

満タンにしたばかりのMIRAIのインフォメーションパネルに表示されている走行可能距離は…何と「385km」。周南から次の水素ステーションがある尼崎までの「420km」に届かないのである。

その差は35km。

わずか35kmに泣くのか、それともギリギリ間に合わすことができるのか。“ささやかな冒険”のハイライトに向けてMIRAIがスタートする。

周南〜尼崎間に420kmという“水素の壁”が立ちはだかる。
周南〜尼崎間に420kmという“水素の壁”が立ちはだかる。

イワタニ水素ステーション 小倉

九州初の商用水素ステーション「イワタニ水素ステーション 小倉」
九州初の商用水素ステーション「イワタニ水素ステーション 小倉」

“水素リーダー都市プロジェクト”を掲げる福岡市をスタートしたMIRAIは、九州で初めて開業した「イワタニ水素ステーション 小倉」で水素ステーションに立ち寄った。このステーションは佐賀にあるIWATANIの水素製造拠点から輸送された圧縮水素をFCVに充填する「オフサイト式」。1時間に6台のMIRAIを満充填する能力があるという。

真っ赤なユニフォームでスタッフが充填してくれた水素は、小倉に来るまでに消費した0.95kg。55秒で満タンになった。

高圧ガス製造保安責任者管理の元でMIRAIに水素が充填される。真っ赤なユニフォームが目を引く。
水素ステーションでは高圧ガス製造保安責任者管理の元でMIRAIに水素が充填される。IWATANIの真っ赤なユニフォームが目を引く。

このステーションでは1日4〜5台のMIRAIが利用しているという。今日もツートーン プレシャスシルバーのMIRAIが水素充填に来ていた。
ツートーンプレシャスシルバーのMIRAIが水素充填に来ていた。このステーションでは1日4〜5台のMIRAIが利用しているという。