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クラシックカー博物館

 

クラシックカーとプリウス「時を超えた巡り会い」
PRIUS going back to the future to meet Vintage cars:

●9月25日 オランダ・アムステルダム近郊
<September 25> Raamsdonksveer NETHERLANDS

これはコレクションの一部
クルマの過去と未来を語るMr.Munchと横田
これはコレクションの一部。 クルマの過去と未来を語るMr.Munckと横田。

日本、ヨーロッパ、自動車の歴史と進化

1936年(昭和11年)トヨタ自動車創業の祖、豊田喜一郎氏の国産大衆乗用車開発に対する熱意から生まれたトヨタAB型フェートンは、車両重量1500kg、独自開発した水冷6気筒、総排気量3,389cc、62馬力のA型エンジンを搭載、最高速度100km/hを誇りました。

このクルマの誕生が日本の自動車産業史の原点といえるでしょう。

このときからわずか64年で世界の自動車界をリードする新たな「種」プリウスの誕生までを、オランダ・アムステルダムにある世界的なクラシックカー博物館、HET国際自動車博物館を訪れ、AB型フェートンと同年代の「ル・マン」ウイナーマシンに登場してもらうことで、自動車の進化と歴史に思いを馳せることにしました。

この「ル・マン」ウイナーというのは、Lagonda M45Rという英国製のマシンで、John HindmarshとLuis Fontes組が乗り、1935年の「ル・マン24時間レース」を制したオリジナル・マシンそのものです。ちなみに当時、平均時速125.3km/h、24時間で3006.8kmを走破したという記録が残っています。

さて2台の「クルマ」を比べてみたとき、いったい60数年で何が変わったのでしょうか? 確かに見かけは大いに違います。そして性能もかなり違います。現在のF1マシンのように、その時点でのクルマ技術の粋を集めた存在であるル・マン・ウイナー、Ragonda。一方同じ技術の粋を集めたクルマでも、ごくごく普通のユーザーが普段の生活に使うファミリーカー、PRIUS。表面上は変わったかに見えて、実はクルマというのは基本となるバックボーンの部分ではほとんど変わっていないことに気がつくでしょう。

自動車という“種”において、実はこの60数年では突然変異による新種は誕生していなかったのです。もちろん変わっているところはたくさんあります。でもそれはロッドによるドラム・ブレーキが負圧の倍力装置を備えたディスク・ブレーキに変わっていたり、金属と革、そして木製といったマテリアルにプラスティックが加わったり、また、コンマ一桁台の加工精度が二桁に三桁にも高まったり。要は「成長」を繰り返してきただけなのではないでしょうか。

ところが、LagondaからPRIUSに視線を移して見て気がつくことがあります。「新種誕生」を想起させるポイントです。それはエレクトロニクスの導入でした。そしてこの点こそが21世紀のクルマを「クルマ種」から「ホモ・クルマ種」へと進化させる起爆剤になってきているのです。

ハイブリッド・カーPRIUSもこのエレクトロニクス、コンピューターの出現がなけれな生まれなかったことでしょう。クルマはコンピューターが出現したことによって、頭脳を持って突然変異を始めたのです。

これから先、クルマがどのように変わっていくか多くの見方があります。その中にはもう数十年で化石燃料が無くなってしまうのだから、その時点でクルマは恐竜のように絶滅する、といった悲観的な見解もあるでしょう。しかし、いま、突然変異を始めたことで、さらなる新しい時代の「クルマ」へとその血を引き継ぐ時期なのだと私たちは考えています。

博物館館長、ミスターコルトさん
少なくなったとはいえ、風車も健在。
博物館館長、コルトさんと「ラゴンダ」で町中へ。 少なくなったとはいえ、風車も健在。

In 1936, a volume production automobile called Model AB was released by one of the greatest automobile manufacturers in the world, TOYOTA.

This model was a treasure of the founder of TOYOTA, Kiichiro Toyota who was longing for a product to appear in the market to appeal to the general public then. Although it is only sixty-four years past after the debut of the Model AB, now TOYOTA offers one of the leading edge model called PRIUS which can be considered a bench mark in this category. Here let's look back on the automobile history.

Lauman who owns a vintage car museum in Raamsdonksveer, Holland will give us a lectures on the history while referring to some precious cars that he owns and PRIUS as well.

9月25日<September 25>

風車は風力発電のプロペラに。

「世界は神によって創造されたが、オランダはオランダ人が作った!」よく聞かれる言葉なのだそうですが、実際にオランダを走るとその言葉の意味が実感として伝わって来ます。

なんといっても国土の2割以上が干拓工事によって生み出された国なのですから、あながち誇張でもないでしょう。また、海抜という点から見ても、なんと国土の約4分の1が海抜0メートル以下ですから、これを国土として保つには、常に水をくみ出していなければまた元の海に戻ってしまうというわけです。

そこで登場するのが風車なのです。収穫した穀物を挽くなど、作業用の動力源としての役目も重要ですが、それ以上に潅漑用のポンプを働かせるという重大な役割も担っていました。

ただ、あちらこちらに風車が回っている、という勝手に描いていたオランダのイメージはあっというまに崩れました。“現代版風車”風力発電用の巨大なプロペラがそれにとってかわっていたのです。観光ガイドブックなどに掲載されている、「キンデンダルク」(KINDERDIJK)のあの運河に沿って風車が立ち並ぶ風景写真は、風車自体がすでに観光資源となっていることを教えてくれていたのです。

「風車の立ち並ぶのどかな田園風景」。それは勝手にこちらが想像していただけなのですから、別にプロペラに代わっていても何も問題はありません。逆に、オランダの人々の、“限られたもの、限られた資源、環境を大切に、余すとこなく利用する”精神は、風車が風力発電用のプロペラへと代わったぐらいでは、なんら変化がないことこそ注目するべきでしょう。

オランダの人々は、北部のゾイデル海を大堤防で仕切って、淡水湖にし(今やアイセル湖と名付けられた)、さらには干拓してしまおう、と「今もオランダを生み出し続けている」のです。

少なくなってしまったとはいえ、ちゃんと所々に(観光用でない)風車は残ってはいますので、念のため。

エコ・ミッションの横田隊長は、我が国への「パリ・ダカール・ラリー」の“伝道者”であったことはご存じの通り。しかし同様に「グレート・アメリカン・レース」というクラシック・カー・レースの日本人参加者の草分けでもあることを、ご存じの方はそれほど多くないのでは。アメリカで毎年開催されているこのレースに、昨年は“チーム・エコ・ミッション”としてPRIUSで特別参加させていただいたのです。

今回、ヨーロッパ編でもクラシック・カーの「宝庫」ローマン&パルキー博物館を訪問させていただきました。

25 September, 2000

Windmill for generating Electricity

“The world was made by God, but Holland was made by the Dutch !” ? this is a phrase often heard in Holland. By just driving around the country, you will fully understand the meaning of it. Actually more than 20 % of the land have been reclaimed by Dutch. Nothing exaggerating with the phrase.

Our captain Yokota is a pioneer for Japanese taking part in a classic car race called Great American Race. There was one grid of the event reserved for “Team Eco Mission” PRIUS last year.

Today we visited the Het Nationaal Automobiel Museum in which a large number of classic cars are stored.


今日の隊長のひとこと
<Today's Yokota's comment.>

『明日はいよいよ“第2の故郷”パリ! 明日は素敵な街を紹介しましょう。』

 


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