京都プリウスPHV物語

京都の天気は午後から荒れ模様と伝えられていた。
が、しかし、なにかに導かれるように、誰かがプリウスPHVを守ってくれているかのごとく、一日中晴天が続いた。大阪から京都に入り、まず向かったのは「石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)」。石清水八幡宮は、京都府八幡市の男山山頂にある神社である。

エジソンが迎えてくれた

話は今から100年以上も昔、明治12(1879)年、偉大な発明王エジソンは最初の白熱電球を発明した。エジソンは日本の扇子に使用されている骨を使って電球を試作。その結果、電球の寿命は飛躍的に延びることになる。その扇子の骨こそが竹で、「究極の竹」を求め世界中に研究員を派遣することになる。その研究員が京都を訪れた際、竹の名産地であったここ八幡の「八幡竹」を紹介され、長持ちする最高の竹を発見することとなる。

そして、この竹を使用した電球は平均1000時間以上も輝き続けたと言う。男山との深い縁を踏まえ、ここ石清水八幡宮境内に「エジソン記念碑」が建立されている。

プリウスPHVが進む明るい未来への道を、電球の生みの親、エジソンが晴天にしてくれたのだと感じる。エジソンはプリウスPHVがこの地へやってくることを知っていた。だから今日の京都は晴天だったのだ。

八幡竹の竹林を走る2台のプリウスPHV

八幡竹の竹林を走る2台のプリウスPHV

一歩先を行く「静」のタクシー

ここ京都府には、地球に優しいプリウスPHVのタクシーが存在する。「電気自動車等普及促進計画」に基づき、プラグインハイブリッド、電気自動車の普及策が進められ、これらのタクシー、レンタカーで、寺院、神社を訪れた人に限定の優待を行なう「京都EV・PHV物語」事業を今年6月から開始。そして、世界で初めて初代プリウスのタクシーを導入した「彌榮(やさか)自動車」では、5台のPHVを導入し、次世代自動車の観光タクシーとして本格的に運行を行なっている。
今回京都の道のりを案内してくれたのは、彌榮自動車でプリウスPHVのドライバーを務める千葉 晃司さん。プリウスPHVについて聞いてみると、「プリウスPHVが彌榮自動車に導入され、すでに何人ものお客様にご乗車いただいております。お子さまなどは、あまりの静かさで目的地に到着する頃には寝てしまっている場合もあります。それほど静かでストレスのない空間を与えてくれる次世代のクルマなのだと感じますね」。
彌榮自動車のプリウスPHVタクシーで感じられる「静の空間」が、京都の町をさらに神秘的な空間へと演出してくれる。これもPHVならではの醍醐味だ。

京都府全体がプリウスPHVを後押ししてくれる

「京都EV・PHV物語」のように、京都では普及促進計画が率先して行なわれている。今回はその計画の中心人物とも呼べる、京都府庁・環境政策課企画担当の伊藤 亮介さんにお話を聞くことができた。
「京都府庁舎ではソーラーパネルにより40kW(PHV専用としては20kw)が発電でき、太陽光発電によるカーボンフリーエネルギーとなっています。使用しない場合は蓄電池へ貯め、無駄のない万全の体制を整えているのが特徴です。現在はどんな方にも使っていもらえるようにしていますから、今後PHVがもっともっとたくさん増えて、どんどんみなさんに使用してもらいたいですね」。
伊藤さんの屈託のない笑顔は、プリウスPHVの未来が明るいものだと感じさせてくれた。

「古い」×「新しい」、これも未来への繋がり

通称・上賀茂神社の賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)は、京都でもっとも「古い」神社の一つであり、もっとも「最先端」を行く神社でもある。それは、京都府の寺社第一号で充電コンセントを設置したからである。さらに上賀茂神社の御神体は本社の北北西にある秀峰神山だという。つまり山が御神体なわけだが、自然を大切にすること=プリウスPHVの持つ意味と近しいものを感じとることができた。

コメントは受け付けていません。