東北6県を巡り、秋田、青森と続けてきた「トヨタ飛行船エネルギー教室」も3回目を迎え、四方をなだらかな稜線の山々に囲まれた岩手県遠野盆地の中心部に位置する遠野市立遠野中学校を訪れた。アーチ状の高い天井と、ユニークな外観の大きな体育館に全校生徒350人が入場し、菊池校長先生の挨拶で飛行船エネルギー教室が始まった。
飛行船「エコミッション号」がテイクオフ。生徒たちの頭上を旋回しながら、搭載されたカメラから見下ろす映像をステージのメインスクリーンに映し出すと、自分たちの姿を見つけて歓声が上がる。飛行船博士から、ヘリウムガスと空気の重さの違いを利用して飛ぶ飛行船の原理や、地球上にある全てのモノが気圧という強いエネルギーの下に存在するという話を興味深さそうに聞いていた。
そして横田さんの登場。世界各国を巡って見てきた環境最前線のめずらしい写真を観ながら、環境保全に尽力する人々や、エネルギーインフラなどの様々なエピソードを紹介した。中学生ぐらいになると派手なリアクションは望めないが、真剣な眼差しで聴き入る姿が印象的だ。まだ見ぬ異国の話は、未来を担う子供たちの心に、環境・自立するエネルギーの“種”を蒔く事が出来ただろうか。
飛行船エネルギー教室が終わり、昼休みに見てもらおうと屋外に展示したプリウスPHVに、生徒や先生たちが集まってきた。プリウスPHVのコンセントから供給される電気で動く、信号機やシャボン玉マシーンを繋いでスイッチON。体育館では静かだった生徒たちも、これには大いに盛り上がり、プリウスPHVの回りは始業時間を知らせるチャイムが鳴るまで、笑顔と歓声に包まれていた。
お世話になった遠野中学校の先生方や関係者の皆さま、ありがとうございました。
カテゴリー: エコミッション2012,岩手県
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