10月 8日 2012

ラーメンのハリボテに喰い付く坊や

ラーメンのハリボテに喰い付く坊や

生まれてこの方“ラーメンが嫌いだ”という人間に会ったことがない。もちろんACPメンバーもラーメン好きが揃っている。せっかく喜多方に滞在しているのだから昼はラーメンと全員一致で即決し、宿泊先の「蔵の宿」から、プリウスPHVで街の中心部へ出かけた。移動しながらスマートフォンで情報収集しようと“喜多方 ラーメン”で検索すると、…まさかの3百万ヒット!トップに表示された「喜多方ラーメンマップ」を開くと、あるわあるわ、市内に120軒ものラーメン店がひしめいているではないか。何しろ喜多方のキャッチコピーは“蔵とラーメンの町”というのだから、さぞかし美味いラーメンに出会えるだろうと期待に胸踊るのだが、一体どの店に入ればいいのやら。

まずは駐車スペースのある“ラーメン館”をカーナビにセットして街へ入る。歴史を感じる蔵が建ち並ぶ目抜き通りを走リ出すと、常に数軒のラーメン店が視界に入ってくる。角を曲がるたびに“喜多方ラーメン”の看板やのれんは増え続け、市役所となりの駐車場からは10軒ほどが望める、まさにラーメン天国。連休とあって駐車場も満車でしばらく待たされたが、何とか停める事ができた。さて何処で食べようかと通りに出ると、観光客(ラーメン客?)の行列が細い路地へと吸い込まれて行くのが見える。直ぐさまラーメン館でもらった「喜多方ラーメンマップ」で確認すると、一番人気の有名店に向かっているようだ。これは便乗せねば、と路地を覗きこんで驚いた。

もはや風物詩、有名店の大行列

もはや風物詩、有名店の大行列

これは行列というより、祭りのような賑わい。100人は下らない“おしくら饅頭”に挑戦する元気も時間も無いので、空いてそうな店を探していると、横田さんが一言「ここにしよう!看板が気に入った」。

思いつきでこの店に決めた

思いつきでこの店に決めた

え、看板ですか…。横田BOSSの直感を信じて恐るおそる引き戸を開けると、客の姿はなく、静まり返った店内に若いご主人がぽつり。「いらっしゃいませぇ!」。元気はいいようだが果たしてお味の方はいかに。麺が茹で上がり“チャッチャッ”と小気味良い湯切りの音、盛り付ける手際も良い。熱々の湯気をまといながら出てきたラーメンは美しく、本当に旨かった。食後には、ご主人と喜多方ラーメン談義に花が咲き、色々な裏話も聞けて大満足の一杯となった。
(裏話:行列しなくても旨いラーメン屋はあるそうです。しかも、他店を紹介するご主人の謙虚さが気に入りました。)

手際よく湯切りするご主人

手際よく湯切りするご主人

行政の合併で人口が増えたものの、旧喜多方市の人口は3万人程。ここに120ものラーメン店が軒を連ね、ご当地グルメの先駆けと言われている。また、蔵が多い地域特性を生かした景観づくりへの取り組みは、地方都市再生の旗印となっている。”蔵とラーメンの町“が、単なるブームで終わらなかった背景には、留まる事なく常に新しいチャレンジを続ける喜多方市民の創意工夫があるのだ。

ラーメンでお腹を満たした後は、蔵を見て回ろうと「おたづき蔵通り」に向かう。どこかでプリウスPHVに充電させてくれる場所はないか探していると、駐車スペースに屋外コンセントを発見。看板には「本格田楽と味噌スィーツ 田楽喫茶豆〇」とある。ご主人にお願いすると快く引き受けてくれたので、プラグインもお願いした。話し好きで爽やかな笑顔のご主人は、以前からプリウスPHVに興味があって、いつかはオーナーになりたいと思っていたようで、僕たちの訪問をとても喜び、充電させて貰った挙句に、お店の人気メニュー“味噌ソフトクリーム”までご馳走になってしまった。

田楽喫茶 豆〇(まめまる)のご主人に充電させて頂いた

田楽喫茶 豆〇(まめまる)のご主人に充電させて頂いた

突然のお願いにも関わらず丁寧に対応していただき、ありがとうございました。
それにしても、蔵の良さを上手く引き出した素晴らしいお店ですね。

明日は蔵のスペシャリスト「喜多方まちづくりセンター」の星さんが紹介してくれた
“蔵とラーメンの町”(蔵編)をお届けする予定です。



カテゴリー: エコミッション2012,福島県

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