やまなみハイウエイで別府へ

高崎山のある別府までの120kmは、高速道路を使うと1時間半の道のりだが、阿蘇くじゅう国立公園のすばらしい景観が望めるという「やまなみハイウエイ」約3時間のルートを辿る事にした。幸い今日の天気はピカイチ!ヌケの良い青空と真っ白な雲とのコントラストがすばらしい。強い光線できらめく草原が高度を上げるたびに拡大し、やがて尾根全体が緑色の絨毯のようになった。ウインドウを全開にすると心地よい風が吹き込んでくる。

1時間程走り、周辺に温泉宿の看板が目立ってくると、見上げる山頂付近の景色がガラリと変わる。噴煙をモクモクと吹き出し、硫黄のニオイが立ちこめる荒々しい岩山が姿を現す。九重連山、久住山だ。最高峰は九州本土最高峰でもある中岳 (1,791m) 。日本百名山の一つに数えられている。
やがて遥か彼方にキラキラと輝く別府湾が見えてきた。特徴的な深緑の「高崎山」もはっきり見える。急勾配のつづれ織りを下り、九州最後の宿泊地別府にたどり着いた。

やまなみハイウエイのすばらしい景観

きらり水源村訪問

誰もが懐かしさを感じる木造校舎

有明海に注ぐ菊池川上流部に位置する菊池温泉をさらに遡ると、廃校になってしまった菊池市立東中学校を一部改築し、体験型グリーンツーリズムを実践している宿泊施設「きくちふるさと水源交流館」がある。

ここは、トヨタ自動車運営サイトGAZOO.comが提案する「Gazoo Mura」。マチで暮らす人々にムラでしか味わえない感動体験をナビゲートしようという全国に45あるムラのひとつだ。農業体験や郷土料理づくりなどの体験メニューを用意して地域の活性化に一役買っている。
また、隣接する堂原手づくり館は昭和61年、堂原地区の6戸が力を合わせて建てた作業所。女性グループによる農産加工所のさきがけとして知られ、その後全国へと波及していった。この堂原手づくり館の代表、茂藤幸恵さんの笑顔がすばらしいとキャンペーンポスターにもなり、トヨタ自動車の豊田社長も素敵な笑顔に会うために足を運んだという。

ネッツトヨタヒムカ宮崎訪問

昼を過ぎる頃、厚い雲がわき出して天気の急変が心配だ。
こちらは打って変わり、鮮やかなブルー基調のお店作りがさわやかで店頭の一段高い場所の白タイルの上に乗ったプリウスPHVは澄まし顔に見えた。

子供連れの家族を次世代のクルマのシートに座り幸せそうな会話をしている。
“君が免許を取って運転する頃には、町中にこんな車が走っているかも知れないな。”
遠く宮崎までプリウスPHVを運んで来た苦労が報われた瞬間だった。