グッドイヤー販売店訪問@長崎県

うす陽が差すなかなかの天気、長崎は今日も晴れだった。
梅雨だというのにスタートしてから一度も雨に遭遇していない。
プリウス PHVの充電とタイヤ点検をしてもらうため、長崎県諫早・時津のタイヤ店(Goodyear Eagle Shop)に立ち寄った。地元のカーマニアやファミリー客が気軽に利用できるタイヤショップとして人気の店舗だ。

休日でお店を手伝っていたオーナーのお嬢さんに“電気くださ〜い”と、充電をお願いした。遊びに来ていたクラスメイト達も次世代のプラグイン・ハイブリッドカーに興味津々、仕組みやこれまでの旅の話に熱心に耳を傾けてくれた。

イーグルショップ諫早店

「イーグルショップの皆さん、週末の忙しい中お付き合いいただいてありがとうございました。タイヤ周りも点検していただき、安心して旅の中盤へ向かう事ができます。」

午後にぽつりと降り出した雨は、福岡へ移動する頃ドシャ降りになった。
明日からは雨具は手放せない予報が出ているが、これも日本の初夏のいとおしい風景。楽しみながら旅を続けたいと思う。

諫早市立湯江小学校訪問

プリウスPHVにかけよる子供たち

プリウスPHVが来ていると知った子供たちが、いっせいに校舎を飛び出して駆け寄ってくる。体育館脇で充電中の次世代カーを見つめる瞳はきらきらと輝いていた。

今日の訪問先は諫早市立湯江小学校。グッドイヤーが社会貢献活動の一環として全国各地の小学校を巡回しながら環境にやさしい飛行船を通じて身近なエコを感じてもらおうと開催している「飛行船エコ教室」にTeam ACPも同行し、「エコミッション」で巡った世界各国の環境について話す機会をいただいたのだ。

この間、プリウスPHVの充電をお願いすると校長先生みずから快く引き受けて頂いて充電スタート。飛行船エコ教室も終わり体育館から出て来た子供達にも充電の様子を見てもらいながら、ゆっくりと100V/3時間でフル充電する事ができた。

“なぜ?どうして?”を連発する子、スケッチブックを取り出して丁寧にプリウスPHVを描く子、友達と一緒に写真撮影をせがむ子、這いつくばってあちこち覗き込んでいる子・・・大勢の子供達がプリウスPHVに集まり、歓声、笑い声に包まれた幸福な3時間があっという間に過ぎて行った。

多良岳の麓に位置する湯江は名水の里としても知られ、豊富な水を利用した稲作を中心に有史以前から人々が定住した証として古墳・遺跡が数多く点在する。太古から継承してきたこの住み良い環境で育っている子供達の純粋な笑顔に心を打たれた1日だった。10年、100年、1000年後も、湯江の素晴らしい環境も、屈託ない子供達の笑顔も、損なう事なく後世に伝えてもらいたいと思った。

小倉から諫早へ

3日間滞在した小倉の町を離れ、北九州都市高速道路、九州自動車道、長崎自動車道を乗り継ぐルートで長崎県諫早市まで南下する。話題の高速道路無料化社会実験に重なる区間を通るのでは、と期待していたが、残念ながら今回はおあずけを喰らった。九州には実施されている区間が多いと聞いていたが、南西部に集中しているようなので旅の後半恩恵に授かるとしよう。

長崎自動車道のひときわ長いトンネルを抜けると一気に視界が開け、おだやかな大村湾が広がる。外洋とは運河のような狭い水路でわずかに繋がっているだけの極めて閉鎖性が高い海域のため、ひとたび汚染が進めば浄化は困難といわれている。カブトガニやスナメリなど希少種が生息し、沢山の人が力を合わせて保護活動に取り組んでいる「閉鎖性海域モデル」として、世界的にも注目されている。

諫早湾干拓堤防道路を通って島原半島へ渡ってみた。海岸線を進むと、きらめく有明海の干潟を背景に黄色い1両編成の島原鉄道が見え隠れして、何とも愛嬌のある姿をみせてくれた。プリウス PHVと抜きつ抜かれつを繰り返すうちに、島原の町が見えてきた。

傾斜のきついゴツゴツとしたシルエットの山が迫ってきた。有史以前から度々噴火を繰り返してきた雲仙普賢岳だ。1991年の噴火で甚大な被害を受けたという当時の報道を覚えている方も多いはずだ。この時にできた平成新山へ向かうと、噴火の跡は草木に覆いつくされ、小鳥がさえずるのどかな里山の景観。20年の年月は火山灰の上にわずかばかりだが確実に腐葉土を蓄積し、急斜面を緑色に変えていたのだ。

見晴らしの良い高台にネイチャーセンターという、雲仙普賢岳の情報展示館があったのでに立ち寄る事にした。突然の噴火に備えて避難用シェルターも完備したりっぱな施設だ。入り口では口蹄疫の感染拡大を防止するため、靴底を消毒する配慮がされていた。終息に向かっているとは言え、ここへ来るまでの道路沿いの牛舎や飼料を扱う倉庫にも、消毒用の石灰が大量に撒かれていた。1日も早い完全終息宣言を願うばかりだ。