電気と元気をありがとう!本州編

7月の九州編に続いて本州編の旅でも、たくさんの場所に立ち寄って“電気くださ〜い!”とプリウスPHVの充電をお願いし、“タダ”で電気をいただいた。電源と充電プラグとの間にはPHV専用に改良した電力計を接続しているので供給電力はもちろん、料金も確認できるのだが、電力会社から供給されている電気の二次売買は法令で禁止(自前の風車や太陽光パネルによる発電を行っている場合は売買可能)されているため、使用料金を支払う事ができない。ご厚意に甘えてプリウスPHVのリチウムイオン電池を満タンにして、23.4km走行可能な電気代約80円分を無償提供していただいた。

プラグを“カチッ”と差し込んでもらう度に、最高の笑顔を披露してくれた皆さんから、電気と一緒にたくさんの“元気”もいただいた。デイリーレポートのアップや次の訪問地への移動で疲労が溜まっていても、撮影した写真を整理しながら楽しそうな笑顔を見つけると、また明日の出会いのためにがんばろうとモチベーションをアップすることができるのだ。

本日9月25日(土)〜26日(日)池袋 アムラックス東京にて
チームAC「プリウス五大陸エコの旅」
本州編ゴールセレモニー/プリウスPHV展示が行われます。
お近くへお越しの際は、是非お立ち寄りください。
プリウス五大陸エコの旅/エコミッション2010@ジャパン本州編ゴール

静岡トヨタ 沼津店訪問

試乗してもらった仲の良い親子

試乗してもらった仲の良い親子

明け方に窓を叩くほどの強い雨音に目覚める。晴れていれば雄大な富士山が望める北側のカーテンを開いてみたが、あいにく低い雲が裾野まで垂れ込めその姿を見る事ができなかった。出発の頃には雨も上がり、気を取り直して「エコミッション2010@ジャパン 第2弾」最後の宿を出た。

今日の訪問先は、今年7月2日にオープンしたばかりの静岡トヨタ沼津店。多くのカーディーラーが軒を連ねる激戦地にあって、ひときわ目を引く大型の店舗には、「プラグインハイブリッドがやってくる!」のサインボードが掲げられていた。

静岡トヨタ沼津店は静岡県内初の充電ステーションや、「HYBRID STALL」と名付けられたハイブリッド車の整備に特化した専用のピットを設置するなど、次世代を見据えた新規格のカーディーラーとして注目されているためか、開店直後から続々と来店するクルマも、プリウスを筆頭にハイブリッド車が多い。店内の特設スペースにプリウスPHVを展示すると、熱心なプリウスファンからの質問が続き、関心の高さがうかがえる。

ウインドウ越しに黄色にペイントされたリヤカーを牽く青年の姿が見えたので、思わず声をかけた。聞けば北海道宗谷岬をスタートして沖縄までリヤカーを牽いて旅を続けているという。やり方は違うが同じ旅烏同士で話が弾む。彼の名は森田松之助(自称:たこのすけ)くん。三重大学の学生だが、3年生で休学し旅を始めたという。「今しかできない事があると思うんです。で、見聞を広めながら人と出会うために旅を決意しました。」そう語る彼の陽焼けした笑顔はキラキラと輝いて見えた。別れ際にプリウスPHVと記念撮影して道の彼方へ消えて行った。「がんばれ、たこのすけ!」
たこのすけ大学〜日本縦断リヤカーの旅〜

真新しいサービス工場は休日とあってフル稼働している。その中にも数台のプリウスが点検を受けている姿があった。ブルーに色分けされた「HYBRID STALL」には200Vの充電コンセントが設けられ、すぐそこまで迫っているPHV車の受け入れ態勢も万全だ。店舗の外を見回していると、突然の稲光の直後、ドド〜ン!という轟音。やがて大粒の雨が降り出し、ほとんど視界がきかない程の激しい土砂降りになった。短時間で雨が上がり風向きが変わると、蒸し暑い夏の空気が一気に冷気を帯び、一瞬にして季節が秋へ巡ったようだ。それにしても突然の豪雨の中、“たこのすけ”君は無事だったろうか。

充電が満タンになった所で、各地のディーラーで好評だった試乗会をスタート。トップバッターは、お店に来ていた若いお母さん。プリウスPHVを体験していただいた感想を伺うと「とにかく静かでびっくりしました。」。続いて営業スタッフの方数名が試乗すると「一般発売前のPHVを知る事ができて良かったです。お客様に話題を提供できます。」と、これまた嬉しい言葉が聞かれた。あいにくの空模様だったが沢山の出会いがあり、新規オープンのキレイな店舗で楽しい時間を過ごす事ができた。静岡トヨタ沼津店のみなさん、ありがとうございました。

風車のあるキャンプ場

遠州灘に注ぐ天竜川の河口にある竜洋海洋公園には、使用電力のすべてを風力発電による自然エネルギーで賄っているオートキャンプ場がある。6基の風車が敷地を取り囲むように建っているのでどの方角を向いても視界に入り、ただ眺めているだけでも飽きることがない。海風を受けてゆったりと回る風車が、一生懸命に電気を作る「けなげ」な姿に心が癒されるのだ。のんびりとした風車だが、最大発電量は年間4,000万kwhと、一般家庭9,000世帯分にも相当する。管理棟にあった資料によると、支柱の高さは80m、ローターの直径90m、発電ユニットが入っている「ナセル」というケース部分は大型バスと同サイズ。風車のそばへ行ってみると、その大きさに閉口する。

磐田ウインドファームの風車

海風に吹かれてゆったりと回る磐田ウインドファームの風車

芝生サイトでくつろいでいる若いファミリーに話を聞くと、「このキャンプ場が気に入ってよく来るんですが、設備も整っていて快適ですね。風車を見ていると、ちょっと環境の事とか気になります。普段の生活に戻っても、電気や水を無駄使いしないとか、ごみを出さない工夫をしようとか。そんな事を考えるよいきっかけになると思いますよ。」風車は発電能力だけでなく、人の心を浄化するパワーがあるのかも知れない。

新築されたばかりのコテージに宿泊したが、駐車場にはアース付コンセントが付設されていて、プリウスPHVを充電する事ができた。近い将来、日本中の住宅でこんな光景が見られるようになるのかも知れない。風車が発電してくれた自然エネルギーを満タンにして、竜洋海洋公園のキャンプ場を後にした。