山笠が終わり明日から夏!

山笠 櫛田入り

福岡滞在の最終日、明け方に始まった男たちの祭り“博多祇園祭山笠櫛田入”。
勢水を浴びながら威勢よく駆け抜けるスピード感、迫力たるや、さすがに博多っ子が「日本一」を自負するだけのことはある。

昨日各地で被害をもたらした豪雨は去り、朝から小降りになったので、“電気くださ〜い!”とばかりにホテル近くの「ジェームス博多東那珂店」を訪問した。平日にも関わらずお客さんが途切れる事なく来店し、店頭でプラグを差し込んだプリウス PHVを見つけると、足を止めて話かけてくれた。ジェームスには頻繁に来店するという石橋さんご夫婦は、初めて見たプリウス PHVに興奮気味。“ハイブリッドで充電もできるなんてスゴイ!”ドライバーズシートにも座っていただくと、エネルギーモニターに次世代を感じた様子。とても明るいご夫婦との楽しいひとときを過ごす事が出来た。

プリウス PHVは100V3時間でフル充電。近くのレストランでお腹もフル充電したので、本日の目的地、熊本県八代へ向けて移動を開始する。九州自動車道を南下するほど空が明るさを増し、たくましい阿蘇山のシルエットが浮かび上がるようになると、西の地平線あたりに青空が見え隠れし始めた。

陽が落ちる頃、今日の宿泊先に到着。部屋の窓から空を見ると帯状に伸びた雲が徐々に赤く染まり、不知火海をバックに夕焼けショーが開幕する。特等席を求めプリウスPHVで見通しのきく広い場所へ出かけて刻々と変わる空を楽しんだ。これほど素晴らしい夕景の後には、きっと梅雨開け・夏本番が控えているに違いない。

博多では晴れて暑い日が続いても、“祭りが終わらんと梅雨は開けんばい”と言って譲らないというが、今年はずばり的中のようだ。

高速道路がゆるい下り坂にさしかかり、遠くに八代の町が見えてきた。アウトレーンにステアリングを切り料金所のETCゲートを通過すると、路上に真っ白な帯が出現、口蹄疫の拡散を防ぐため高速道路I.Cや県境にの石灰が大量に撒かれているのだ。1日も早い安全宣言を期待したい。

大荒れの九州北西部

災害派遣

陽が昇る2時間程前、バサッ、バサッと窓を叩く雨音で目が覚めた。バケツをひっくり返したような豪雨がホテル前の幹線道路を川に変えていた。

今日は、佐賀県伊万里までの90kmを移動するつもりだったが、九州北西部に強烈な豪雨をもたらしている雲塊が、どっかりと腰を下ろして居座っているため、ハイウエイの多くが通行止めだ。これは途中から一般道を通るルートだな、などと軽く考えて長崎県諫早をスタートした。

長崎自動車道を北上しながら気象情報をチェックすると目的地の伊万里地方に大雨・洪水警報が発令されてしまった。旅の安全を最優先に考え、止むなく予定を変更し伊万里行きを断念した。
雨は激しくなるばかりで高速道路上は雲の中を走っているような最悪の視界だ。やがて九州自動車道で通行止め標識に阻まれ、武雄北方I.Cで一般道へ出された。

佐賀平野を福岡に向けて進む車線はひどく渋滞している。小さな橋を渡るたびに川が氾濫し泥水が堤防ぎりぎりまで迫っているのが見える。やがて田畑や民家が水面にポツンと浮かぶような光景が広がった。数カ所で欠壊してしまったようだ。自衛隊の四輪駆動車やトラックが十数台、災害救援のため下り車線を急ぐただならぬ状況だ。今夜の宿泊先である福岡市内も避難勧告地域が拡大し、混乱している様子がラジオやWebから流れ続けている。

3倍以上の時間を掛けてようやくホテルに到着。空もにわかに明るくなり、大量のとんぼが群れ飛んでいる。まずはひと安心と行きたい所だが、今夜から明日午前中に掛けてまた大雨という予報。
明日は熊本県八代までの長距離移動を控えている。正確な情報の収集に努めたい。