環境にやさしい空の乗り物「飛行船」と、プラグインハイブリッドカー「プリウスPHV」を通じて、未来を担う子供たちに環境・エネルギーの大切さを知ってもらうために開催している「トヨタ飛行船エネルギー教室」。今日の開催校は、140余年の伝統の中で、昭和を代表する小説家、松本清張を輩出したことでも知られる北九州市立清水(きよみず)小学校だ。
到着早々、広い校庭の片隅にプリウスPHVを停め、担当していただいた磯崎先生に充電をお願いしていると、
カメラを数台、首からぶら下げた方々が笑顔で近づいて来る。お話を伺うと、この学校のOBで授業開催に一役買っていただいた方が所属するカメラ同好会のメンバーだと言う。
飛行船エコミッション号のフライトやプリウスPHVのデモンストレーションという希有なシャッターチャンスをカメラに収め、写真展やDVDまで製作しようという趣向。ハイアマチュアの面々が切り取る「トヨタ飛行船エネルギー教室」は、どんな世界観になるのか大いに楽しみだ。
体育館では準備も整い、子供たちが入場して特別授業が始まった。オープニングで飛行船「エコミッション号」が頭上を旋回すると、子供たちは大興奮。先生たちの顔にも笑顔がほころぶ。「飛行船博士」天沼先生から環境負荷の少ない飛行船について学ぶんだ後、横田さん登場。エコミッションで巡った世界五大陸の話に子供たちも興味津々。時折出されるクイズでは元気いっぱいに答えてくれた。授業の最後にもう一度飛行船「エコミッション号」が広い体育館を自由に飛び回り、子供たちの喝采を浴びていた。
体育館での授業が終わり、校庭に移動してプリウスPHVの元へ子供たちに集まってもらった。小雨混じりという天気予報が外れ、真夏のような陽射しが気温を押し上げる中、蓄えた電気を使ったデモンストレーションを行った。
LED照明や電動シャワー、電気鍋、扇風機など、プリウスPHVに積み込んでいる電化製品を一斉に動かして見せると、合計1,500Wの“競演”に子供たちも驚いた様子。災害などの停電時に活躍が期待できるプリウスPHVに羨望の眼差しが集まっていた。
他の地域に先駆けて環境・エネルギー分野に取り組んでいる北九州市の子供たちは、とても熱心に話を聞く耳と目を持っている事を感じられた。手本となる大人や周辺環境に育まれた子供たちの中には、将来のエネルギー問題を解決する頭脳として活躍する人物が現れるかも知れない。緻密な調査と多彩な表現で昭和を彩った松本清張先輩のように。