今朝の大分は澄んだ青空に乾いた南風が心地よく、ロングドライブには絶好のコンディション。素晴らしい景色を楽しみながら、たくさんの出会いがあった大分を後に、佐賀を目指した。
大分市街の南に巨大な煙突が立ち並び、勢い良く煙を吐き出しているのが見える。全国に先駆けて再稼働が噂される川内原発のある九州にあって、総出力229.5万kWを誇る九州最大の「新大分火力発電所」は、今日もフル操業で発電を続けているようだ。
大分自動車道に上り、一路佐賀へ向けて走り出すとすぐに高崎山が見えて来た。2010年のエコミッションで紹介したことがある「猿の楽園を結ぶ道」をくぐり抜けると、鉄製の骨組みの上から道路全体を覆うように金網が被せてある区間を通過する。
これがいったい何なのか興味が湧き、すかざずスマホでWEB検索して見ると、何とゴルフボール除けだった。隣接するゴルフ場から放たれたボールが道路に飛び込む恐れがあるとして、総工費は11億3,000万円の巨費を投じて建設されたのだという。同様の防球ネットは全国に他に4ヵ所あるが、ここは全長860メートルと日本最長だ。簡素な造りだが、事故は1件も起こっていないというからひと安心だ。
ダイナミックな山姿の由布岳が見えてきた。先日走った「やまなみハイウエイ」の反対側斜面を見ている事になるが、山頂付近は岩がむき出しで荒々しく、随分と印象が違う。この辺りからしばらくは山間を縫うように緩やかなコーナーが連続し、変化に富んだ景色を満喫できる大分自動車道のハイライトだ。
スタートから100km進んだところで休憩タイム。山田SAに立ち寄ったが、休日とあってなかなかの混雑ぶりだ。ここはサービスエリアとしては日本初となるメガソーラーを併設し、計算上は使用する電力を自前の発電でまかなえるという。また、太陽熱や厨房排熱を活用するためのエネルギーマネジメントシステムや、自然換気システムを導入しており、手を洗うのに使用した水を節水型小便器洗浄水に再利用するなど、エコを全面に打ち出したサービスエリアとして注目を集めている。
九州の大交差点「鳥栖ジャンクション」で長崎自動車道へ乗り継ぐと、目的地の佐賀へは1時間程で到着する。次の訪問先ではどんな出会いが待っているのか、期待を胸に佐賀ICを降りた。