有田川沿いを進むほどに山のカタチは鋭く、蛇行する谷は深くなっていく。濃緑の水を蓄えた二川ダムを過ぎて国道480号線の終点が近づくと突然視界が開け、大きな集落が現れた。
GAZOO.comが提案する、“ニッポン”の笑顔に会いに行くドライブ情報サイト「GazooMura(ガズームラ)」とは、インターネットとクルマを通じて、マチで暮らす人々にムラでしか味わえない感動体験をナビゲートし、出会いの輪を広げて日本を元気にしようという新しい取り組みだ。
全国から選りすぐり58カ所が登録されており、ここ和歌山県有田川町清水もそのひとつ。美しい風景の中、心温まる出会いが待っているに違いない。
GazooMuraしみずの一番の見所は、Ω型の棚田で知られる「蘭島(あらぎじま)」だ。蛇行する有田川に包まれるような狭く急峻な土地で、350年前から続けられてきた米づくりの伝統が作り出す見事な景観は、これまで持っていた棚田の常識を変えてしまうほどだ。
あらぎ島の地権者のひとりでもあり「あらぎ島景観保全保存会」会長の西林さんに話を伺うため、棚田の耕作とともに西林さんのご子息が後を継ぐ山菜料理の店「赤玉」を訪ねた。
全国の棚田と同様、耕作効率の悪さや後継者不足などで存続が危ぶまれた「あらぎ島」を継承するため、20年ほど前に「あらぎ島景観保全保存会」を発足させたという。現在は6名の地権者がそれぞれ耕作を続けているという特有の問題も抱えているが、350年間続いて来た伝統を絶やさず後世に残す事に情熱を注いでいるという西林さん。
“見せて残す”を実践するために、田植えや稲刈り体験、フォトコンテスト、キャンドルイベントなどを企画・運営し、多くのボランティアの力を借りながら続けている。
「あらぎ島」のほかにも、四季折々に見所満載の有田川町清水を訪れ、自然と人の営みが織りなす風景と、ここに暮らす人たちとのふれあいを楽しんでみてはいかかだろうか。
有田川町清水「あらぎ島」よりお知らせ
今年で8回目となるキャンドルイベントが開催されます。
「キャンドルライトイルミネーションinあらぎ島Vol.8」
2014年9月6日(土)18:30から21:00まで
竹とうろうにロウソクを灯し、悠仁親王殿下8歳の誕生日を皆さんとともにお祝いいたします。
年に一度の幻想的な景観をお楽しみに。
主催:紀清の集い
お問合せは有田川町観光協会まで