近畿



6月 15日 2011

モンドセレクション金賞受賞「ほんまや」

モンドセレクション金賞受賞「ほんまや」

大阪市水道局が「水都大阪2009」の開催を記念して販売を開始した、水道水のペットボトル飲料「ほんまや」が、5月にベルギーで開催された「モンドセレクション第50回ワールドセレクション」において金賞を受賞したという報道を耳にし、「ほんまや」の美味しさの秘密を知るため大阪市水道記念館を訪れた。

大阪市水道記念館に到着

大阪市水道記念館に到着

赤煉瓦と御影石の美しい外観の歴史的建造物「水道記念館」は大正3年に稼働を始めた「旧第1配水ポンプ場」を保存活用したもので、大阪市の水道の歴史について楽しみながら学ぶことができる科学館として人気の施設だ。今日も社会科見学の小学生や家族連れなどが訪れ、ゲーム感覚で体験しながら学べる展示内容に歓声を上げながら水道について学んでいた。また、日本動物園水族館協会加盟の淡水魚水族館として、琵琶湖・淀川水系の淡水魚、貝類を飼育・展示もしており、大阪の水道を取り巻く事象を幅広く知る事ができる。

淀川のいきもの展示

淀川のいきもの展示

施設を案内していただいた水道局総務部の山元さんは「ほんまや」についてこう語る。
「美しい“水の都”大阪の復興を広く伝える中で“ほんまや”を通じ、安全でおいしい水道水があることを、理解していただくために開発・販売しました。自治体が製造・販売する飲料水がモンドセレクション金賞を受賞するのは“ほんまや”が初めてで、さらに多くの方々に知っていただけた事が嬉しいですね。」

モンドセレクションのメダル入りボトルの発売予定はないのかを訪ねると、

「東北の被災地へお送りする対応が最重要と考えておりましたので、これから検討して行きたいと思います。被災地へ複数回に渡って“ほんまや”を送らせていただきましたが、500ml入りボトルは医療関係の現場で重宝されているそうです。被災地の1日も早い復興をお祈りしています。」

おいしい水道水を知ってもらうために開発された「ほんまや」はモンドセレクション金賞という追い風を受け、販売総数は100万本を越えて絶好調。市内のコンビニや自販機など売場も拡大し、人気はさらに加速を続けている。

急なお願いにも関らずご対応いただいた大阪市水道局総務部総務課の山元さん。
ありがとうございました。

大阪へ移動途中、昨年のエコミッションでお世話になった明石市役所へ立寄ってご挨拶させていただきました。明石市が新たに取り組もうとしている環境対策などの意見交換など、短い時間ながら内容の濃い再会でした。上田さんはじめ、皆さんありがとうございました。

明日は平城遷都1300年祭に湧く、奈良からレポート予定です。お楽しみに。


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6月 14日 2011

EV車/HV車専用タクシー乗場

EV車/HV車専用タクシー乗場

今年春に新しく生まれ変わった大阪駅に、駅としては全国初のエコタクシー乗場が新設されたというので訪ねて見た。5月23日にオープンしたばかりという乗場は、ノースゲートビルディング2階入口付近。エコタクシーとして登録された車両のみが入場可能で、入口にはガードマンが配備されている。プリウスPHVを駅駐車場へ停車して、早速試乗してみる事にした。EV車/HV車それぞれに専用の乗車スペースが設けられ、日産リーフとトヨタプリウスが停車していた。ここは当然の事ながら乗る機会の少ないEV車を選択。浪速気質の陽気なドライバーさんに駅周辺を回っていただいた。

■ドライバーさんが現場の生の声を冗舌に語っています。(必見!)

登録しているエコタクシーは、38社が参入し、EV車が50台、HV車が20台。今後も増えて行く見通しだというが、告知が不十分で乗車客が極端に少なく、乗場が駅中心部から離れているため、専用のシャトルバスが運航されているなど、本末転倒とも言える運航状況は早急に改善が望まれる。

40台が待機可能な専用通路

40台が待機可能な専用通路

エコタクシー乗場の他にも大阪新駅は環境対策を積極的に取り入れた「次世代エコステーション」を目指して建設が進められた。新駅のシンボルともなっているのガラス張りの大屋根に降った雨水や、飲食店街からの上排水を地下に設置した貯水槽に溜めて濾過し、トイレや雑用水の9割に再利用される。また、屋根には約800平方メートルの太陽光発電パネルが設置され駅で使用される電力の25%をまかなうという。屋上に「天空農園」を開設して野菜や果物を栽培したり、風力発電風車が設置されるなど、大規模なエコステーションとして生まれ変わった大阪駅に今後も注目していきたい。


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6月 13日 2011

加古郡稲美町は雨の少ない瀬戸内気候に加え、高台にあるために水資源に乏しく、古くから多くの用水池が作られてきた。地図を見ると台地に点在する池の多さに驚かされる。
Google Map参照
今回の「田植え体験」も、15ヘクタールはあろうかという大きな広谷池の脇にある「mama farm」農園の田んぼで行なわれた。

小雨まじりの中、田んぼに囲まれた集合場所へ向かうと、レインコート姿の子供たちが笑顔で出迎えてくれた。子供たちに農業体験を通じて米や野菜の大切さを感じてもらおうと「田植え体験」を実践しているNPO法人「収穫の里」代表の藤本さんとお父さんの田植え指導の後、裸足になって田んぼに入った。

植え方の見本を示す藤本さん

植え方の見本を示す藤本さん

冗舌でユーモアたっぷりなお父さんの田植え指導に和やかムード

田んぼの中を一歩踏み出すたびに、裸足になった指の間を“にゅるり”と通り抜けるどろんこの感覚が気持ちよく、大はしゃぎで苗を植え始める。小さな女の子は胸まで浸かりながらも楽しそうな笑顔、お母さんたちからも笑い声が絶えない。普段は側を通り過ぎるだけの田んぼも、こうして中に入ってどろんこまみれで田植えを体験すると、ぐっと身近な存在に変わり、ごはんをいただく度にあの“にゅるり”とした感覚やみんなの笑顔を思い出すだろう。

全身で田植えを満喫しています

全身で田植えを満喫しています

参加者全員の協力で田植えが終わり「エコミッションファーム」の証しとしてプリウスPHV、飛行船、アンペルマンの看板を掲げてもらった。これから盛夏に向けてすくすくと育ち、無事に実りの秋を迎えてくれるはずだ。

田植えが済んだプリウスPHV田んぼ

田植えが済んだプリウスPHV田んぼ

田植えの後は納屋をお借りしてカカシ作りを体験する。顔を作るチーム、胴体を作るチームに分かれて悪戦苦闘しながらも3体の立派なカカシの完成!それぞれに個性があってなかなかの出来映えに一同大満足。本来ならば田んぼに立てて眺めたい所だったが、雨が激しくなって来たため、あえなく断念。藤本さんに委ねることにして体験は終了した。

日本人にとって一番身近な食べ物であるお米を育む「田んぼ」と触れ合い、苗のひとつひとつに気持ちを込めて植える体験は、共同作業の楽しさと同時に、田んぼの環境や食物の大切さ、丹誠込めて米作りに取り組む農家の方々の姿を子供たちに伝える最適な方法なのかも知れない。さらに激しさを増す雨の中、頭を垂れる稲穂を思い浮かべながら、稲美町を後にした。

藤本さんはじめNPO法人「収穫の里」のみなさん、お世話になりました。
田植え体験させていただいた「エコミッションファーム」の生育状況は「mama farm」Webサイトにアップされる予定です。


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