ECO-MISSION2011



10月 17日 2011

函館フェリーターミナルに掲げられた震災応援メッセージ

函館フェリーターミナルに掲げられた震災応援メッセージ

気まぐれな天気の急変に悩まされはしたものの、紅葉が深まり行く秋を存分に味わった北海道を離れる日が来た。沖縄をスタートして3ヶ月間余り、日本各地で寄せていただいた被災地への温かい応援メッセージは、北の大地でもたくさんの方々の想いを詰め込んで、さらに重みを増すことが出来た。北海道各地の街頭でも東北を応援するメッセージが掲げられていたが、函館から津軽海峡を渡るフェリーターミナルに着いて最初に目にした「かんばれ東北!」の真っ赤な巨大横断幕には本当に胸を打たれた。悲しい災害に遭ってしまった東北を思って、日本中が力一杯応援しているのを実感している。

世界ジオパークの有珠山。右の小さい尾根が昭和新山

世界ジオパークの有珠山。右の小さい尾根が昭和新山

函館までは距離では短いニセコ方面の北ルートで無く、高速道路がどんどん伸びている苫小牧・長万部を通る300キロ強の南ルートをチョイスした。札幌を出て、一路南下 千歳を抜け苫小牧へ。千歳付近では日本の北の国境を守る自衛隊所有の戦車が一般道路をぬけていく姿を見ることが出来た。苫小牧からは西へ日本初の世界ジオパークに認定されている洞爺湖・有珠山の横を通り、フェリー乗り場へと向かった。

内浦湾、別名、噴火湾に浮かぶ美しい虹

内浦湾、別名、噴火湾に浮かぶ美しい虹

途中、天気の移り変わりを象徴するように、ほんの少しの晴れ間の中、噴火湾にぽっかりと虹が、僕らに北海道との別れを告げているように現れた。道央道の現在の西の終着点落部ICでおり、噴火湾の名前の元になった2つの山頂を持つ駒ケ岳を正面に見ながら最後の70キロを函館へと向かった。走ってきた快適な新しい高速道路は気持ちの良い走りを楽しめるルートは、予定より早く目的地にたどり着くことが出来た。フェリーの出発までの時間を乗り場から10分程度の所にある五稜郭を訪ねてみた。

整備の行き届いた美しい五稜郭

整備の行き届いた美しい五稜郭

五稜郭を一望できる新五稜郭タワーのおかげか、平日にもかかわらず多くの観光客が訪れていた。青函連絡船は青函トンネルの開通により廃止されたが、津軽海峡フェリーが函館と本州との間の航路を守っている。函館からの船旅は、事前予約と支払を済ませてQRコードを印刷した用紙をかざすだけで済むスマートチェックイン方式を採用していて、従来の面倒な乗船名簿書きや車検書を持ってわざわざカウンターに行く必要が無くとっても楽。同乗者も一緒に車でフェリーに乗れ、これは楽です。インド神話のヴァーユ(風の神)から名づけられた、ちょっと小型1500トンクラスのフェリー「ばあゆ」へ乗り込んだ。

港の防波堤を波が越えてしまう、荒れ狂った強い風が吹き津軽海峡の荒波を、90分の船酔い船旅を心してフェリーに乗り込んだが、その神様のおかげか、さほど激しい揺れを感じず津軽海峡を渡ることが出来た。本州最北端の町大間に無事到着、そのまま小雨の中、明日からの最終ステージ東北編の思い描きながらむつ市の宿舎にむかった。


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10月 16日 2011

目を覚まして外を見ると、暗灰色の空の下で街路樹のポプラが大きく揺れるたびに落ち葉が舞い上がり、窓ガラスに水滴がぶつかっては滑り落ちる生憎の空模様だ。昨日はネッツトヨタ道都 中央店にプリウスPHVを置いたまま、サポートカーの30系プリウス(エコ・キャンプ@オーストラリア仕様)に4人乗車で宿泊先へ戻った。通常は20分程掛かる展示準備もないため、少しゆっくりした朝のスタートとなった。すでに見慣れた景色となった3kmほどの道のりからは、札幌オリンピックで人気を博した大倉山ジャンプ競技場や、紅葉をまとったピラミッドのような三角山を望む事ができるが、今朝は雨に霞み、その輪郭だけがゆっくりと近づいて来る。

展示イベント2日目がスタート

展示イベント2日目がスタート

ネッツトヨタ道都 中央店に到着すると、販売スタッフ全員がキビキビとした動きで開店準備に取り掛かっていた。サービス工場を覗くと、こちらでもネッツブルーのツナギ姿が縦横無尽に走りまわり、来店されるお客様の期待に応えようと入念な準備をする姿が見られ、悪天候を忘れさせてくれるような清々しい気持ちにさせられた。来週あたりから冬の気配が近づく予報が出ているので、タイヤ交換に来店するユーザーも多いのかも知れない。我々もプリウスPHVのドアを開けて各所をチェックし、充電ケーブルをコンセントに差し込んで展示イベント最終日がスタートした。

TVh テレビ北海道さんが取材に訪れた

TVh テレビ北海道さんが取材に訪れた

開店してしばらくすると、TVh テレビ北海道さんが取材に訪れてくれた。“プラグイン”の様子を取材したいというので、今年入社したという新人ショールームスタッフの吉田さんにモデルに扮して撮影に協力していただいた。笑顔が素敵なフツーのお嬢さんに見える彼女だが、プリウスPHVの初走100kmの燃費が57km/Lである事を言い当てた勉強家で、昨日から積極的にあれこれ質問を繰り出す積極的な面も持ちあわせていて、TVカメラの前でも全く動じず、にこやかに振舞っているのには関心させられた。ネッツトヨタ道都さんが地元札幌ユーザーの信頼を得ている理由は、彼女のような芯の強い素晴らしいスタッフに恵まれているからに違いないと思った。

飛行船お絵かきコーナーも大盛況

飛行船お絵かきコーナーも大盛況

ふと気づくと灰色の雨雲が強い風に吹き飛ばされたのか、コバルトブルーの澄んだ青空が広がり、吹き抜けの大きなウインドウから眩しいほどの光線が差し込んでいる。昨日に引き続き、家族連れのお客様で華やいだムードの展示ブースでは、日本グッドイヤー「飛行船お絵かきコーナー」を併設し、たくさんのちびっ子達に未来の飛行船を描いてもらった。用紙からはみ出す程元気いっぱいの絵や、緻密に細部まで描かれたものなど、びっくりするような名作、珍作が勢ぞろいして終日賑わいを見せていた。また、来店された多くの方が東日本大震災応援フラッグに温かいメッセージを寄せてくれて、お昼を過ぎた頃には日本地図を型どった北海道の部分がびっしりと埋め尽くされた。

女の子もメッセージを寄せてくれた

女の子もメッセージを寄せてくれた

明日は函館からフェリーで本州へ渡り東北地方を巡った後、月末には日本中の温かいメッセージを載せたフラッグを被災地へお届けする予定です。ネッツトヨタ道都 中央店を訪れてくださったお客様、お世話になったスタッフの皆さん。何度でも訪れたい素晴らしい街「札幌」で出会った全ての方々に感謝しています。
この2日間ありがとうございました。


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10月 15日 2011

広大なフロアと高い天井で開放感いっぱいのネッツトヨタ道都中央店

広大なフロアと高い天井で開放感いっぱいのネッツトヨタ道都中央店

この週末の二日間は、トヨタ販売店に一般発売前のプリウスPHV展示イベントがあるため札幌へ戻ってきた。会場はトヨタのクルマと共に信頼と安心を提供する地域密着型販売店として、札幌を中心に18店舗を展開する「ネッツトヨタ道都」本社ビル1階にある中央店。昨年のエコミッションでも訪問させていただいているので、なつかしいというよりも“勝手知ったる”という感覚で、ネッツブルーのサインが映える美しいビルの外観はもちろん、広々とした店内の隅々まで鮮明に覚えている。エントランスにクルマを停めると、高野店長をはじめ、見覚えのある方々が満面の笑顔で出迎えてくれた。再会を喜びながら挨拶を済ませた後、昨日のロングドライブで汚れてしまったクルマを展示に備えて洗車してもらい店内へ搬入した。展示予定の場所を見ると、去年にも増して広大なスペースが確保されていて、その広さたるやバスケットコート半面程もある。折角なので、沖縄から北上しながら全国各地でいただいた被災地へのメッセージフラッグを広げて、メッセージを募る事にした。充電ケーブルのセッティング、グッドイヤー「飛行船アートコンクール」の準備も完了し、開店時刻を向かえた。

沖縄から北海道までのメッセージを展示中

沖縄から北海道までのメッセージを展示中

一般発売直近になりメディアに取り上げられる機会が増えたためか、プリウスPHVへのお客様の反応が明らかに違ってきた。去年の展示では「へ〜」と珍しいクルマを見たという反応だったが、充電時間や車両重量、実走燃費など、より具体的な内容の質問をされる方が増えている。もちろん販売スタッフや整備スタッフからは、さらに詳しい情報を得ようと熱のこもった質問をいただいた。そこでピンマイクを装着してアンプスピーカーで拡声して店内に放送しながら、2年に渡り様々な状況下でプリウスPHVを使用してきた経験を話しはじめると、家族連れで賑わう店内の多くの方がこちらに注目し耳を傾けてくれた。

展示会が始まってしばらくすると、HTB北海道テレビさんが取材に訪れてくれた。重いカメラを担いで現れた女性カメラマンさんの颯爽とした姿は、思わず“カッコイイ”と拍手を贈りたくなる程で、手際良くテキパキとした仕事ぶりにも感心してしまった。気持よく取材していただいたHTBさん、本日はありがとうございました。

天気予報では傘マークが並んでいたので、冷たい雨を覚悟していたが、時折薄日が差し込むポカポカ陽気の中、盛況のうちにイベント初日を終えた。

士別の宿泊先から札幌までは、道央自動車道でストレートに向かうと2時間余りで到着するのだが、折角の紅葉シーズン、3時間程余裕があったので、滝川 I.C.で高速を降りて少しばかり寄り道を楽しむ事にした。暑寒国道で新十津川を抜け、ピンネシリ山、暑寒岳を眺めながら日本海沿いの「オロロンライン」を石狩まで南下して札幌へ向かうルートをカーナビにインプットすると127km(3時間20分)と表示された。紅葉を眺めながら上下左右に程良くうねるワインディングロードを走りながらプリウスPHVの充電モニタに目をやると、充電と放電を繰り返し、呼吸しているように感じた。乗り手が意識することなく、最適なタイミングでそれをやってのけるハイテクぶりに改めて関心しながら、笹の生い茂った丘陵地の切通しを越えると、西に傾いた陽を反射してキラキラと輝く日本海が広がっていた。

【おまけ】プリウスPHVドライブ(滝川〜新十津川〜浜益〜厚田)


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