4月 10日 2011

朝から青空が広がり、年間平均気温が17度を越えるという温暖な気候の鹿屋は、初夏のような陽気だ。大型商業施設が建ち並ぶ大通り沿いに、今日の訪問先「鹿児島トヨペット 鹿屋支店」がある。休日の販売イベントが開催中とあって、店頭にはヨーヨー釣り、ストラックアウトなどのゲームや、ポップコーン、ジュースコーナーなど盛りだくさんで、縁日のような賑やかさだ。開店と同時にお客様が続々と来店し、店内は大混雑。全国各地のカーディーラーで販売イベントを見て来たが、これほどまでに活況なのは初めてだ。

スタッフの多くが祭法被姿

スタッフの多くが祭法被姿

早速“電気くださ〜い!”と充電を始めると、プリウスPHVにも常に人が集まり、充電方法やEVモードでの走行距離、発売時期などを熱心に質問する方が多く、関心の高さが伺えた。

女性スタッフに“電気くださ〜い”

女性スタッフに“電気くださ〜い”

3時間で充電が完了。来店していたお客様とスタッフが同乗し、5km程のミニ試乗会を体験していただいた。EVモードで音も無くスタートし、力強く加速して行くプリウスPHVに感心する言葉が多く聞かれ、一般発売前に試乗できるチャンスに出会った事を喜んでいただけたようだ。

早朝、目が覚めて窓を見ると、白み始めた空に大きな機影が横切るのが見えた。4発のエンジン音を共鳴させているのでP-3Cだろうか。ここ鹿屋市には海上自衛隊鹿屋航空基地が置かれ、国防の一大拠点都市としての役割を担っている。防衛省のWebサイトによれば東日本大震災の復興活動に鹿屋航空基地からも多くの隊員が参加し、尽力しているという。厳しい状況の中、黙々と活動する自衛隊の姿を見る度、胸が熱くなり頭の下がる思いがする。

「エコミッション2011@ジャパン」では日本全国を巡りながら、横断幕に被災地に向けた応援メッセージを寄せ書きして頂き、義援金とともに被災地へ届ける「がんばろう、日本!」プロジェクトを行なっています。

■鹿屋を後に鹿児島湾沿いを走るプリウスPHV

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4月 9日 2011

九州へ上陸後初めての週末、“電気くださ〜い!”と、トヨタディーラーを巡る事にする。昨夜シトシトと降り続いていた雨も上がり、薄日の差し込む気持ちのよい朝だ。芽吹いたばかりの薄緑色の山々の背景に、街路脇に植え込まれたツツジの紅色、田んぼを埋め尽くすレンゲソウのピンクがアクセントになって、うきうきとした春の気分を高揚させてくれる。今日もすばらしい出会いが待っているだろう。


鹿児島トヨタ 中山店
鹿児島トヨタ 中山店

鹿児島トヨタ 中山店

鹿児島市街中心部から西へ10分程クルマ走らせると、里山の麓に広がる田園といったのどかな風景の中、ニュータウン整備とともに拡張工事が行なわれている道路沿いに「鹿児島トヨタ中山店」の大きな店舗が見えてきた。(中山は、この辺りの地名で、“なかやま”ではなく“ちゅうざん”と読む。)プリウスPHVの到着を待っていてくれたスタッフが笑顔いっぱいのお出迎え。早速、店長さんに“電気くださ〜い!”と充電をお願いし、鹿児島ディーラー訪問リレーの1日が始まった。


トヨタカローラ鹿児島 本店
トヨタカローラ鹿児島 本店

トヨタカローラ鹿児島 本店

海岸線を目指して移動し、みなみかごしま駅にほど近い「トヨタカローラ鹿児島本店」が次の訪問先。南国鹿児島らしいフェニックスや椰子の街路樹の向こうに雄大な桜島が見える大通りに面した、オレンジのコーポレートカラーが目をひく大型の店舗だ。ここでも短時間ではあったが充電させていただき、良い出会いがあった。


ネッツトヨタ南九州 与次郎中央店
ネッツトヨタ南九州 与次郎中央店

ネッツトヨタ南九州 与次郎中央店

先ほどの大通りを外れて海沿いの道を進む。桜島がさらに近づいて見えてきたなと思った瞬間、山頂からぱっと噴煙があがった。移動中で音を聞くことは叶わなかったが、名物の噴火を見る事ができて興奮気味に次の訪問先「ネッツトヨタ南九州与次郎中央店」に到着。スタッフに噴火の事を話すと、あれは噴火ではなくちょっと吹いた程度の事らしい。どーんという音とともに、窓ガラスがビリビリと振動するのが本当の噴火だという。恐れ入りました。


ネッツトヨタ 城南本店
ネッツトヨタ 城南本店

ネッツトヨタ 城南本店

鹿児島最後の訪問先は、桜島へ渡るフェリー埠頭に程近い「ネッツトヨタ城南本店」だ。見上げるような桜島に圧倒されながらプラグインしていただいた。新人スタッフにプリウスPHVの事を話てほしいとの要望に応えて、充電方法や走行フィールなどを伝えている最中に、またもや噴煙があがった。音は聞こえなかったので「ちょっと吹いた」噴火の子ども版といった所だろうが、間近で見る噴煙は、やはり迫力があった。


次の訪問地、鹿屋市へ移動するため桜島フェリーに乗船することにした。
桜島フェリーは昼間15分間隔、深夜60分間隔の24時間運航を行っており、約3.5kmの距離を約13分で結んでいる。鹿児島市街地から桜島や大隅半島に行く際、鹿児島湾に沿って陸路を行くのに比べ、大幅に時間を短縮できる。長距離フェリーのように車検証のチェックとか、乗船名簿記入など面倒な手続きはなく、道路からそのまま船に乗り込み、到着後は高速道路の料金所のようなゲートで支払いを済ませるだけの簡素なシステムだ。それでも船から見える桜島の圧倒的な存在感や、鹿児島湾の美しい景色を充分に堪能できた。

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4月 8日 2011

道産子の引き綱を持つ子ども達

道産子の引き綱を持つ子ども達

阿蘇の山々を望む肥後小国の高原に、はるばる北海道からやってきた2頭の「道産子」が暮らす小さな牧場がある。ここハヤノ牧場では、障害を持った子供達が馬と接し、身体的・精神的に適度な刺激を与えることで、目覚ましい改善が認められるという「ホースセラピー」が行なわれているというので、ハヤノ牧場の近所に住んでいる子供達に集まっていただき、実際にセラピーを体験してもらった。野鳥の声が響き渡るのどかな牧場で、子供達と道産子との賑やかで楽しい時間が流れて行く。

セラピー馬として北海道からやってきた道産子の「ニョッキ」と「オリーブ」を調教している、ホースセラピストの長さんにお話を伺った。

「北海道十勝で道産子と接しながらホースセラピストとしての技術を習得し、小国町へ戻りました。馬はとても賢い動物ですから、接する人の気持ちを敏感に察知します。馬の感情を考えて接することで、気持ちが通じる喜びが生まれます。温厚な性格で小柄な道産子は、子供が接するには最適な馬だと思いますよ。道産子と接する事で、自信や喜びを得られたら嬉しいですね。小国町のお隣、湯布院で観光スポットを巡る辻馬車を走らせて、馬を知り尽くしている佐藤さんの手を借りながら、準備を進めているところです。」

子供達を乗せた道産子を引く長さん

子供達を乗せた道産子を引く長さん

江戸時代中期に蝦夷地(現在の北海道)開拓を命ぜられた松前藩士が赴任する際、丈夫な農耕馬として知られる「南部馬」を連れて行った。やがて任が解けて内地へ帰る時に連れ帰らずに原野に放った馬が代を重ね「北海道和種馬」となった。「道産子」の愛称で知られるこの馬は、小柄で従順な性格。近年注目される「ホースセラピー」に最も適している日本在来馬である。

小柄な道産子とはいえ子供の目線からは見上げるような大きさに、始めは戸惑いながら恐るおそる撫でていた子供達だったが、優しい眼差しの馬達と触れ合うにつれ、次第に笑顔がこぼれていく。数時間後には、得意げに引き綱を持ち、馬たちに話しかけながら山道を歩く自信に満ちた姿が見られた。

現在、施設の拡充やセラピーカリキュラムの準備などを進めている最中だというが、小国町の大自然の中で、多くの子供達が道産子に触れ、笑顔いっぱいの経験ができる日は近い。

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