この3月に開通した九州新幹線の熊本駅で、今日から参加する地元メンバーと合流。阿蘇山麓を流れる菊池川水系川原川沿いを駆け上る。起伏の激しいワインディングを進むと、時折視界が開けて阿蘇の大パノラマが広がる。渓谷を流れる水の音、ウグイスの澄んだ鳴き声が響き渡る美しい景観を楽しみながら、大分との県境に近い小国町を訪ねた。
岡本とうふ店は地元はもとより、全国的にも知られる明治創業の老舗豆腐店だ。阿蘇に磨かれた豊富な地下水と、熊本産の大豆「福豊」を原料に、丹精込めた仕事ぶりが、多くの美食家を唸らせる。決して便が良いとは言えない立地にも関らず、休日ともなれば行列が出来る程の繁盛ぶりだ。豆腐が旨いのは言うに及ばず、一辺が25cm、厚さ4cmはあろうかという特大サイズの厚揚げは、大豆の甘い香りと、しっとりとした舌触りがたまらない。
岡本とうふ店のお母さんに「電気くださ〜い」と充電をお願いしすると、最高の笑顔で快くプラグインしていただいた。「こんなふうに充電できる未来のクルマで、わざわざ山奥まで来てくれる方々のために、いつでも充電できる場所を作ろうかしら。」と充電ステーションの設置に前向きな言葉をいただいた。老舗としてのプライドを持ちながらも、常に新しい事への関心を忘れない、柔軟な発想力にこちらが関心させられる素敵な出会いとなった。
豆腐店から10km程にある「ハヤノ牧場」を訪問した。ここは、昨年のエコミッション2010@ジャパンでもお世話になった、カーナビの地図で知られるゼンリンの林会長が所有するファームだ。10年前から、元々松林だった丘を切り開いて、カシ、シイ、ナラなどの広葉樹を植え、野菜、ハーブ、ブルーベリーなどの作物を育てている。林さん自ら腕を振るって、仲間と石を積み上げてハンドメイドした石釜で飛び切り美味しいピザを焼いて振る舞ってくれた。カリッとした香ばしい生地に地産地消を意識したトッピングのピザは専門店顔負けの出来映え。さらにお言葉に甘えて、今夜は大きなログハウスに宿泊させていただく事にした。
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