熊野速玉大社の門前町としてとして栄えてきた新宮市。日本書紀にも「熊野神邑(くまのかむのむら)」として登場する悠久の歴史と、豊かな自然に育まれた新宮の子供たちに会いにやってきた。
王子ヶ浜小学校は昨年4月に、旧蓬莱小学校と旧王子小学校が統合して誕生した新体制校だが、元となっている新宮小学校の創立は1873年(明治6年)。140年前にまで遡る日本屈指の伝統校だ。
学校に到着すると、すれ違う子供たちは口を揃えて“おはようございます!”と元気いっぱいの挨拶を交わしてくれる。今朝の晴天のような清々しさと、伝統に恥じない礼儀正しさでエコミッションを向かえてくれた。
環境にやさしい空の乗り物「飛行船」と、プラグインハイブリッドカー「プリウスPHV」を通して、未来を担う子供たちに環境・エネルギーのことを考えてもらおうと開催している「トヨタ エコ&エネルギー教室」。半年ぶりの公演に気持ちが昂る。
まずは会場となる体育館脇に停めたプリウスPHVに、電気を取り出す“パワービークルコネクター”を装着してLED照明、電動シャワー、扇風機、トースター、信号機などを繋ぎ、災害の時にも役立つ1,500Wのパワーを体験してもらった。見てもらったお礼に、電動シャボン玉マシーンの登場。陽射しを浴びてキラキラ輝く泡が、子供たちの笑顔を一層輝かせていた。
プリウスPHVのデモンストレーションの後は、体育館に移動していよいよ「トヨタ飛行船エネルギー教室」がスタート。オープニングで飛行船「エコミッション号」がふわりとテイクオフして子供たちの頭上を旋回すると、会場全体が喝采に包まれた。
「飛行船博士」天沼先生の丁寧な語り口で、環境負荷の少ない飛行船について学んだ後、横田さんが登場。エコミッションで巡った世界五大陸の話に子供たちの好奇心の扉は全開!クイズや楽しい話では元気いっぱい、環境の大切さの話には真剣な表情を見て、新宮が育んだ子供たちの素直な心を感じることができた。
新宮市の北側を流れる熊野川は県境の河川だ。エコミッションは和歌山県から三重県へとステージを移し、また新しい出会いを求める旅は続く。