入り組んだ海岸線と緑深い山々に囲まれた尾鷲は、黒潮が運んでくる温かく湿った風が流れ込みやすく、雨の多い場所として知られる。この気候風土を活かして江戸時代から林業の町として栄え、銘木「尾鷲ヒノキ」を育んでいる。
梅雨の季節に“雨の本場”尾鷲を訪れる事が決まってから空模様を心配していたが、朝から薄日が差む好天に恵まれた。「トヨタ飛行船エネルギー教室」の第二幕ではプリウスPHVを屋外に展示して子供たちに見てもらうのだが、幸いな事に雨の洗礼を受けずに済みそうだ。
尾鷲ヒノキがふんだんに使われた美しい体育館に子供たちが勢揃いして、いよいよ飛行船の登場。大歓声が沸き上がる中をスイスイと飛び回る姿に、はじけるような笑顔がこぼれる。「飛行船博士」天沼先生による環境負荷の少ない飛行船の話の後、横田さんが登壇。世界を巡ったプリウスのエピソードや、エネルギークイズなどを通して身近なエコについて考える話にも熱心に耳を傾ける子供たちの瞳はキラキラと輝いていた。
飛行船エネルギー教室が終わると、子供たちが一斉に校庭へ飛び出してきた。校庭の片隅に停まっているプリウスPHVを見つけると、あっという間に“おしくらまんじゅう”のような人気ぶりだ。尾鷲ヒノキの校舎と並んでこの学校のシンボルにもなっている大きな石段に腰掛けてもらい、第二幕「プリウスPHVの電気で何ができるかな?」がスタート。
ひとりの女の子にお願いして、電気を取り出す「ヴィークルパワーコネクター」を“カチッ”と装着。プリウスPHVに繋がれた、信号機やLED照明、電動シャワー、電気ナベなどを使い、停電などの非常時にも電源を確保できることを見てもらうと、子供たちは目を丸くして驚いていた。
プリウスPHVで旅を続けていると、走る楽しみだけではなく、蓄えた電気を使って社会貢献できる存在なんだと実感する。尾鷲小学校の子供たちが大人になる頃には、どんなクルマが走っているのだろう。“便利”と“楽しみ”を兼ね備え、笑顔が生まれるような進化を望みたい。
「トヨタ飛行船エネルギー教室」尾鷲小学校の準備に尽力していただいた先生方、
当日、取材していただいたテレビ、新聞などメディアの皆様
そして何よりたくさんの笑顔をくれた子供たちに感謝いたします。
ありがとうございました。