日本一の水質とも言われる宮川の源流部にある「GazooMura宮川村」は、名古屋から2時間足らずとマチに近いにも関わらず、驚くほど自然豊かなムラとして大注目の場所だ。奥伊勢の長閑で美しい里山の風景と、そこで暮らす人たちとの触れ合いを求めて、紀勢自動車道を西へと向かった。
「大宮大台I.C.」を降り、事前に連絡していた宮川観光協会を訪れ、NPO法人みやがわ森選組局長の岡本さんに「GazooMura宮川村」を訪ねた一番の目的である「トヨタ三重宮川山林」を案内していただいた。
小規模で管理される事が多い民間林だが、広い面積(山林約1,700ha)を取得し、広範囲に周辺の環境を含めた山林再生を実践している場所が「トヨタ三重宮川山林」だ。間伐が遅れて木々が密集した暗い放置林を、50年〜100年かけて元気で健康な森に再生しようという取り組みには、地元森林組合や市町村、NPO法人などがタッグを組み、森を細部に渡ってデータ化する取り組みを進めている。その土地に適した樹木の選別から、微生物の種類、生育方法、病害虫などのトラブルにいたるまで科学的なデータとして残し、管理する世代が変わっても持続可能な林業を目指しているのだ。
元々林業に従事した経験を持ち、山の木々や生物にも詳しい岡本さんは、定期的なトレッキングツアーを開催するなど、森と人との触れ合う場を大切に考えている方だが、その岡本さんが「クルマを作るような精密さで森を作っている」と言わしめたトヨタ三重宮川山林は、なるほど整然とした美しい森だった。
GazooMura 宮川村での宿泊先は、地元ブロガーとして情報発信を続けている「山里民泊 みくり」さん。明るい笑顔いっぱいの中江さんご夫婦が、とても丁寧に管理されている美しい環境にある一軒宿だ。
到着早々、女将さんにお願いして家庭用コンセントからプリウスPHVにプラグイン。今夜一晩お世話になります。
女将さんが作る料理は山の幸を中心に手間を掛けたものが多く、どれも抜群に美味しい!スタッフ全員大満足の夕食だった。辺りが暗闇につつまれると、ご主人が手掛けているビオトープにホタルが舞い、ガズームラ宮川村の夜はとっぷりと暮れた。
森を案内していただいたNPO法人みやがわ森選組の岡本さん
「山里民泊 みくり」の中江さん お世話になりました。