東京をスタートして900キロ。中国自動車道を降りて山深い渓流沿いのルートを今日の目的地「津和野」を目指して進むと、梅雨も合間の陽を受けてキラキラと輝く、美しい流れが目を楽しませてくれる。中国山地に源流を持つ河川の中でも、ずば抜けて美しい高津川は、全国の一級河川の中で唯一、支流を含めた全ての流域にダムが無く、何度も水質日本一に選ばれている。
高津川の源流部に近い津和野は、谷間に広がるわずかな盆地に、歴史的建造物が数多く残っているため「山陰の小京都」と称され、観光客にも人気がある。中心部の武家屋敷が並ぶ一角「殿町通り」には掘割りに清流が引き込まれ、たくさんの鯉が泳いでいる。上流部に階段状の取水場を設けて水を巧みに引き込み、水と一体となった暮らしぶりは「日本水の郷百選」にも選ばれている。
古橋酒造さんが「初陣」の仕込蔵を案内してくれた
本町通りには豊富な湧水を利用した日本酒の蔵元が古くから軒を連ねている。その中でも、仕込蔵を含む建物全体が重要有形文化財に登録されているという老舗「古橋酒造」さんを訪れた。歴史を感じる蔵を支える重厚な柱や梁に対して、通りを飾る繊細な作りの格子窓との対比が見事だ。酒づくりに欠かせない米、気候、水に恵まれた津和野ならではの銘酒「初陣」が出荷を待っていた。
蔵の案内していただく間、店舗前でプリウスPHVを充電させてもらっていると、プラグを差し込んだ姿を見つけた観光客が続々と集まってきた。発売時期や走行性能などの具体的な質問が多く寄せられ、プリウスPHVの情報が浸透してきているように感じた。
カテゴリー: ECO-MISSION2011,中国
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