6月 22日 2011

この川原も夜にはホタルが舞う

この川原も夜にはホタルが舞う

梅雨の晴れ間が続いている。湿度が高く少し動いただけで汗がふきだしてくる。今日はホタルの里として名高く標高の高い塩江町を訪れるので、ここ高松市内より少しは涼しい事を期待して、193号線(塩江街道)を南下、じわじわと高度を上げながら香東川を遡ること30分、道の駅しおのえに到着した。

塩江はトヨタ自動車が運営するGAZOO.comが提案する、マチで暮らすムラでしか味わえない感動体験をWebサイトでナビゲートしようという「GazooMura」に登録されていて、数名のGazooブロガーさんが塩江の魅力を発信し続けている。その中でも、まとめ役として活躍している「かやごん」さんと一緒に、ホタル養殖に取り組んでいる商工会青年部の松岡さんを訪ね、お話を伺った。

ホタル養殖に取り組む商工会青年部の松岡さん

ホタル養殖に取り組む商工会青年部の松岡さん

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「塩江のホタルは30年程前、農薬などの河川流入でほとんど見られなくなっていました。昔のようにホタルが舞う姿を復興したいと、商工会青年部が養殖場を開設・運営し、少しずつ数を増やしてきました。できるだけ自然と同じような環境で育つように、小川の流れをレイアウトしたり、周囲の整備をしています。おかげさまで現在では自然繁殖による個体数も増加し“ホタルの里塩江”はずいぶん知られるようになりました。」

今年も開催された「塩江ホタルまつり」には、たくさんの見物客が訪れたという。最盛期を過ぎたとはいえ、まだまだたくさんのホタルが飛んでいるとの事。今夜は、Gazooブロガー「KAZZさん」がオーナーの「ペンションとまと」に宿泊するが、その周辺にも自慢のホタルが見られる場所があるというので、夜には見物に繰り出そうと思う。

「ペンションとまと」の若女将さん

「ペンションとまと」の若女将さん

「ペンションとまと」は1階が広々とした暖炉のあるリビング。2階は客室になっていて部屋番号の変わりに野菜の名前付く。我々の部屋は「とまと」と「きゃべつ」。平均年齢が50歳を越える我々スタッフには少々照れくさいのだが、ゆったり入れる温泉や美味しい料理の数々を堪能しながらゆったりと過ごしたいという方にもオススメできる宿だ。

自然の味を生かした創作料理に舌鼓を打ったあと、散歩がてら川原を訪れると美しく光るホタルの舞いを見る事ができた。点滅を同調させながら集まっては消えるを繰り返し、川のあちこちでゆらゆらと光る様を見ていると、その果敢ない存在を守るのも無くすのも、人間の行動次第だと痛感させられる。養殖でホタルを増やす事に賛否はあるだろうが、ホタルの光をいつまでも見られる環境は残して欲しいと思った。


カテゴリー: ECO-MISSION2011,四国

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