10月 11日 2011

宗谷岬と網走を結ぶ「オホーツクライン」を南下し、夕陽に赤く染まりゆく雄大な景色を堪能しながら、今夜の宿泊先「枝幸町」を目指した。すでに晩秋の面持ちで、いかにも寒々とした浜には、遡上間近の鮭を狙って集まった太公望たちが無数の竿を振り出している。クルマを降りてしばらく眺めていると、半年ぶりに感じるキリリと引き締まった冷気に包まれ、北の最果てに冬が忍び寄る匂いを感じた。

頻繁に見かけるキタキツネの注意標識

頻繁に見かけるキタキツネの注意標識

海を見下ろすポロヌプリ山から吹き降ろす強風をステアリングに感じながら、10kmの長い直線区間を走り終えて右へカーブを切ったところで、“あっ!(あっ)” ナビシートの小川さんと声がシンクロした。キタキツネだ!
ふさふさした大きな尾っぽや、黒目がちのあどけない表情をはっきりと認識した次の瞬間、海岸側のガードレールの下へ潜り込んで消えた。一瞬の出来事だったが、もしもキタキツネが逃げ遅れたらと考えると冷や汗が出た。

札幌をスタートした後、新千歳空港経由で道央自動車を北上してオホーツク沿岸に来る道程には、キタキツネはもちろん、エゾジカ、ヒグマ、タヌキなど、北海道ならではのユニークな絵柄の「動物注意標識」が無数に立っている。初めて見かけたが「動物注意」の電飾サインをルーフに乗せたNEXCOの四駆をパスしたので、冬を前に食べ物を求めて出没する動物達と、頻繁に接触事故が起こる時期なのかも知れない。特に今年は森の食料が乏しく、札幌などの都市部にも頻繁にヒグマが出没しているというニュース報道があったばかり。道路状況などを表示する電光掲示板でも盛んに注意を呼びかけているので、動物相手の交通事故が多発しているのは容易に想像がつく。

「動物注意」を呼びかけるNEXCOの四駆

「動物注意」を呼びかけるNEXCOの四駆

何しろ広い北の大地では、となり町まで行く間に民家が途切れ、森林地帯を通過する事が多いため、本州とは比べものにならない程の高確率で動物に遭遇する。エゾジカやヒグマにヒットしてクルマが大破する話を良くに耳にするが、小動物が相手の場合、それを避けようとして反対車線に飛び出したり、ガードレールに衝突して大事故に繋がるケースが多いという。ともあれ動物標識を見かけたら、万が一の遭遇に備えて対向車や周囲の状況を把握してスピードは控えめに。特に夜間は動物達が活発に活動して道路を横断するので注意が必要だ。のんびりドライブで動物に遭える事を楽しむぐらいの余裕を持って走るのが北海道スタイルなのかも知れない。明日からの数日間は山間部へ出向く予定なので、十分に気をつけて旅を続けたいと思う。


Music by DEPAPEPE

昨日のレポートで予告した通り、新千歳空港でカメラマンの茅原田隊員とHP担当の山口隊員のメンバー交代が完了し、4人体制の布陣で残りの日程に望む事になった。晩秋の北海道、紅葉の盛りを迎える東北の“今”を巡る旅は始まったばかりだ。

明日は市民の手で自然エネルギーを運営する浜頓別町の取り組みについてレポートする予定です。ご期待ください。

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10月 10日 2011

美しい夕日がチームを励ましているようだ

美しい夕日がチームを励ましているようだ

テレビに映る西日本の行楽地は晴天なのに、札幌は昼ごろから土砂降りになった。市内のロケハンを済ませホテルに帰ると晴れ間がのぞいたり不安定な空模様だ。

今夜から明朝にかけてチームのメンバーチェンジが始まる。

何しろ、北海道・東北編はスタートからつまずいていた。先発メンバーの一角を担う山口君が海外出張で参加できない。彼に一切をお願いしていたTeamのHPがアップできない事態が発生したのだ。数日前に添付されたマニュアルを片手に6回もHPの公開練習をするもことごとく失敗、不安を抱えたままカーフェリーは大洗港を出港した。悪いことは重なるもので、2台の車に4名がノーマル体制だが、参加者のスケジュール調整がつかず、クルマ2台に3名が分乗する、ナビ不在の体制で北海道に上陸した。最も重要なHPのアップをどうするのか、その苦境を救ってくれたのは、今年61歳を迎えた先発メンバーの小川博行さん。エコミッション参加3日前まで巨大モールの施工管理でメールを見る時間もなかった超多忙なヒト。当然、HP制作のマニュアルも見ていないし練習もしていないはずだ。その小川さんがホテルに着くと2台のパソコンを駆使して次々とマニュアルをクリアー。「大丈夫。アップできますよ」とほほ笑んだ、何とも頼もしい“高齢者”である。10年以上も一緒に世界を巡った茅原田カメラマンも写真の選別、HP指定サイズへの圧縮を手際よく処理してゆく。その明け方5:55分、初心者同士が見事にHPの公開に成功した。この時の達成感は思い出すたびにゾク!と感動する。その功労者の一人、茅原田カメラマンが仙台に帰郷する。代わりに福岡から水中遺跡カメラマン山本遊児さんが札幌に着いた。海外出張から休む間もなく、明朝WEB担当の山口君が千歳空港に降り立つ。ようやく4名フォーメーションが整い、PHVは日本列島最北のGazoomura下川まで340km北上だ。

「頼もしいチームメンバーたち」

東北へのメッセージフラッグ

東北へのメッセージフラッグ

TeamACPは、1979年「パリダカールラリー」参戦のために結成されたオフロードフリークのクラブです。2011年度JAF登録チーム員は、国際Cライセンス保持者15名を含む21名全員が国内A、B級ライセンスを所持するJAF加盟クラブです。つい数日前、ファラオラリーでクラス3位をゲットした寺田選手や俳優哀川翔さんのアジアンラリー挑戦のアシスタントを務めた山本選手、辻本選手もチームのヒーロー的存在です。2011年4月、グッドイヤーのCSR(企業貢献活動)の一環として日本最南端、沖縄のGazoomura本部をスタートしたPHVによる環境最前線を訪ねる「エコミッション@ジャパン」では、東北災害地に向けて応援メッセージを携え東北に届けます。この活動にも各所でチーム員が同行して撮影や情報収集、時には埼玉の「レスキュー出前隊」のように取材許可を用意するチーム員、走行コースに沿ってホテル予約する担当する者、ネタ探しでネットに張り付のチーム員、海外ラリーに挑戦するクラブ員を応援すると同時に、国内を走るエコミッションにも協力を惜しまない。TeamACPはそんなパワーに支えられた頼もしいチームです。

国内B級ライセンスを所持していればクラブ登録もかなうかも・・そして走行に参加も。詳細は、TeamACPの入会案内のページをみてね。

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10月 10日 2011

2、3日前にニュースで話題になった札幌市内の住宅街ヒグマ出没騒動もおちつき、朝8時過ぎに出発。ホテル前の6車線道路は連休中の朝ということもあり空いている。前日充電しておいたプリウスPHVは電気で快適に走行。10月初めに中山峠(札幌郊外)で初雪の知らせを聞いていただけに快晴の今日は予想より暖かくて気持ちいい。峠手前の定山渓は紅葉が見ごろみたいだ。

札幌トヨタ北光支店。朝の光が眩しい

札幌トヨタ北光支店。朝の光が眩しい

今日は「札幌トヨタ 北光支店」さんに伺う予定。EV走行して来たのでリチウムイオンバッテリー容量も少なくなり早速充電させていただくことに。
隣の敷地には系列の自動車学校がある。現行型プリウスの教習車も導入されていて4台発見。希望者はプリウスの教習車でドライブレッスンを受講することができるそうだ。もちろんオートマ限定教習でもOKである。
ところで札幌の車は何時スタッドレスタイヤに履き替えるのだろう?これは地元の人に聞くのが一番なので聞いてみると、市内在住の人たちは10月下旬から11月初旬にかけて交換するとのこと。毎年この時期恒例のことでしょうが、タイヤ保管はどうしているのだろう?札幌トヨタさんではお客さまのタイヤを次のシーズンまで預かってくれるという。もちろん保管料金はかかるが乗用車サイズだと4本5,250円、RVクラスは6,360円で預かってくれる。保管場所に困る方や自分でやることが困難な方にとってはとても有り難い。(交換日を事前連絡必要)
充電中、PHVを見て試乗したいと来店されたお客さまが・・・
2時間後、再び来店されて札幌トヨタさんの担当者と試乗することに。
同乗させてもらい、後席からパチリ。「しずかでしっかりと加速しますね」と感心されていた。「営業マンとして運転させて下さい。」多くの社員の方も来年早々に販売されるプリウスPHVに注目していた。

プリウスPHVと皆さんでパチリ

プリウスPHVと皆さんでパチリ

最後はPHVと札幌トヨタ社員の方達と記念写真をパチリ。大変お世話になりました。そして充電ありがとうございました。

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