2011年 8月



8月 7日 2011

「6本の帆」が印象的な外観

「6本の帆」が印象的な外観

カラフルタウン岐阜での展示最終日。青空に入道雲が白く映え、昨日にも増して暑い一日になりそうだ。休日の街は交通量も少なめで予定よりずいぶん早く到着したが、広大な駐車場は開店を待つクルマで埋まりはじめていた。開店時刻の10時をむかえると、あっという間にフロアは人で埋め尽くされ、祭りのような賑わいだ。エコミッション特設展示プリウスPHVにも、ファミリー層を中心にたくさんのお客様が立ち寄っていただき、終日途絶える事は無かった。初めて見るプリウスPHVに関心を持って見入る方、飛行船アートコンクールに参加して絵を描く子供たちが入れ替わり立ち代りの盛り上がりを見せ、楽しい二日間の展示を終える事が出来た。
ありがとう岐阜の皆さん、ありがとうカラフルタウン岐阜。

 

こぼれ話
カラフルタウン岐阜の西を流れる日本三大清流のひとつ長良川を挟んだ先には、小規模ながら天守閣のある墨俣一夜城が建っている。織田信長が美濃を侵攻するにあたり、豊臣秀吉(当時は木下藤吉郎)が一夜にして城を築いたという逸話で知られる場所だ。伝説として語り継がれてきた“一夜城”だが、後年発見された「前野家古文書」によると、天守閣を持った形状の城ではなく、砦のようなものを三日間で建てたとされる。いずれにしても、後に天下人となる秀吉の立身出世の大きな起点となった事は間違えないだろう。また、当時の建築方法では考えられないスピードで建てられた事から、現在のプレハブ工法の先駆けではないかとも言われている。現在建っている城は一夜城の築城の歴史を知るために大垣城を模して1991年に建設された資料館の建物で、「墨俣築城への道」を紹介し、秀吉と濃尾平野を知る学習の場として公開されている。

くっきりと青空に浮かぶ「一夜城」

くっきりと青空に浮かぶ「一夜城」

木曽三川(木曽川、揖斐川、長良川)が作り出した濃尾平野は地下水盆が形成され、あちらこちらで湧水が出現している。「水都」の面影を色濃く残す名蹟が点在する大垣城周辺には、江戸中期から水運の発達とともに多くの水路が作られ、明治の頃は50キロも下流の伊勢湾から蒸気船が往来する繁栄ぶりだったという。水門川の船着き場にある「住吉燈台」は、海運とのターミナル港の証として今も保存されている。

水都大垣の水門川

水都大垣の水門川

明日は清流長良川を上流へ向かいます。お楽しみに。


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8月 6日 2011

早朝から絡みつくような湿気に包まれた濃尾平野。小雨交じりという天気予報が外れ、雲の切れ間から強烈な陽が差し込んで気温を押し上げるからたまらない。最高気温36度、湿度85%と猛烈な暑さに見舞われ、じっとしていても玉のような汗が吹き出してくる。こんなスチームバスのような陽気を快適に過ごすなら大型ショッピングモールはいかがだろう。

“街”のような趣の「カラフルタウン岐阜」

“街”のような趣の「カラフルタウン岐阜」

トヨタ紡織工場跡地に2000年11月に建設された「カラフルタウン岐阜」は、長時間滞在してもらうための趣向を凝らした大型ショッピングモールで、専門店街をはじめ、スーパーマーケットや銀行、映画館などのアミューズメント、レストラン、住宅展示場などが勢ぞろいして来店客を飽きさせる事がない。また、トヨタオートモールクリエイトが運営しているとあって、トヨタ自動車販売店(岐阜トヨタ、岐阜トヨペット、カローラ岐阜、ネッツトヨタ岐阜)、岐阜ダイハツが同フロアに軒を連ね、多くの車種を一度に見比べる事ができるのもうれしい特徴のひとつだ。

駒月社長の“プラグイン”でスタート

駒月社長の“プラグイン”でスタート

「ネッツトヨタ岐阜」店頭にエコミッション特設展示スペースが設けられ、今週末の2日間プリウスPHVを展示することになった。節電のために空調の設定温度が高めに設定されているとはいえ、灼熱の屋外とは比べものにならない涼を求めて、開店直後からたくさんの来店客で賑わいを見せる中、「カラフルタウン岐阜」を運営するトヨタオートモールクリエイトの駒月社長の“プラグイン”で展示会がスタート。家族連れや年配のご夫婦、若いカップルなど老若男女を問わず多くの方々が訪れて、次世代を担うプリウスPHVの“プラグイン”充電のようすを覗き込んでいた。

プリウスPHVから離れようとしない男の子

プリウスPHVから離れようとしない男の子

明日、8月7日(日)もカラフルタウン岐阜ネッツトヨタ岐阜に展示されます。
お近くにお越しの方は、是非お立ち寄りください。


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8月 5日 2011

自然エネルギーに注目が集まる昨今、連日の報道で「スマートグリッド」という言葉を耳にする事が多くなった。大規模発電施設から送電される電力を集中管理してきた従来の電力網を進化させ、風力・太陽光発電のように身近で発電された電力、さらに消費する側の情報を双方向で共有し、分散型管理によって効率化を図るという次世代電力網技術が「賢い(スマート)電力網(グリッド)」。省エネルギー化社会を実現するための手段として国内数カ所で実証事業が始まっている。

愛知県長久手町のトヨタ博物館側にある「トヨタ夢の住宅PAPI」では、スマートグリッドの考え方を家庭内でも実現しようというHEMS(Home Energy Management System)を取り入れた次世代住宅の実証実験が行われているというので訪ねることにした。

「トヨタ夢の住宅PAPI」に到着したプリウスPHV

「トヨタ夢の住宅PAPI」に到着したプリウスPHV

2005年に開催された「愛・地球博」で、トヨタホームのデモンストレーションとして一般公開されていたので訪問された方も多いだろうが、常に次世代を見据えた更新が施され、駐車スペースにはプリウスPHVを充電できる自立型プラグや、燃料電池ユニットが設置されるなど、当時には無かった新技術の実証実験が繰り返されている。

自然エネルギーを蓄えた燃料電池から充電中

自然エネルギーを蓄えた燃料電池から充電中

太陽光パネルで発電した電気を蓄えた燃料電池からプリウスPHVに充電している間も、HEMSが家庭内の照明や空調、家電機器などの電力消費を監視して、最適な充電量をコントロールしている。家庭内の電力消費量や蓄電量の増減を感知し、停電など、不測の事態に燃料電池の蓄電量では足りなくなった場合、クルマが発電装置として家と一体化できるというのはとても興味深い。

「トヨタ夢の住宅PAPI」で培われたデータを元に開発が進む次世代ホームが、新エネルギー時代に花開く日も近いだろう。その時、従来のクルマとは全く違った能力を兼ね備える事になるプリウスPHVの魅力を再確認する良い機会になった。

明日は“水の街”岐阜でたくさんの笑顔に会えそうです。
お楽しみに。


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