4月 13日 2011

福岡へ来てから連日晴天が続いている。朝夕は肌寒いものの、昼間の陽が当たる場所では上着が邪魔になるほどポカポカと暖かい。平日にも関らず、この陽気に誘われてか福岡の中心街天神は多くの人で賑わいを見せている。今日も福岡市役所を訪れてプリウスPHVに充電をお願いしている間、お隣にある“アクロス福岡”を訪れた。

春の陽気に誘われて

春の陽気に誘われて

お弁当を持ち寄ってピクニックを楽しむ人で賑わう天神中央公園に隣接するアクロス福岡は、屋上緑化の進化形とも言える“本当の森”を目指して設計されたステップ形状のビルだ。オープンした1981年当初、苗木だった樹木はすっかり様変わりして、見事な“天神の森”へと成長を遂げ、その存在感に圧倒されるほどだ。そして深い緑が覆い尽くす外観とは対照的に、太陽光が取り込まれ、光に満ちあふれた屋内は、本格的なコンサートホールや店舗・オフィスなど、さまざまな施設が入居してひとつの街を形成し、天神のランドマークともなっている。

壁をつたい循環する水に触れる地元高校生“まりかさん”と“みずきさん”

壁をつたい循環する水に触れる地元高校生“まりかさん”と“みずきさん”

地元高校生と連れだって、天神の森「アクロス福岡」を散策することにした。天神中央公園側のゲートを入ると、空気感が変わり、森の香りが辺りを包みこむ。スロープを昇るほどに深い森へと入っていく感覚に捕われ、木々の間から見え隠れするビル群との対比が、何とも不思議な気分にさせてくれる。生態系を考慮して植えられた樹木は50,000本/38種にものぼり、まさに「都会の生きた植物図鑑」。中心街でトレッキングを楽しみながら、多様な植物の葉っぱや花々と間近に触れあい、そこに集まる昆虫、野鳥の観察まで出来るとは、何と贅沢な事だろうか。さらに最上部まで行けば背振山地を一望し、釜山へ向かう高速船が博多湾を出港するのが見える大パノラマのおまけまで付いているのだ。

意外にもここで出会う人は疎らで、数組のカップルとすれ違うだけだった。遥かに見下ろす都会の喧噪とは別世界の森で、ゆったりとした時間を過ごしながら、森の環境について考えるきっかけを与えてくれる素晴らしい場所を、もっと多くの人に訪れていただきたいと思う。

一緒にアクロス福岡を散策してくれた、地元高校2年生の“みずきさん”“まりかさん”
楽しい時間をありがとう。


カテゴリー: ECO-MISSION2011,九州

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