7月 6日 2013

手入れが行き届いた広大な農園

手入れが行き届いた広大な農園

“夏が来れば思い出す遥かな尾瀬…” 誰もが知っている「夏の思い出」に唄われた尾瀬国立公園の玄関口に広がる「Gazoo Mura 片品」で、ゆっくりと流れる時間を噛み締める。シンボルツリーのミズナラをすり抜ける清涼な風、上空高くさえずるヒバリの声、規則正しいリズムを刻むように揺れるトウモロコシの群れ。「昼食の用意ができましたよ」女将さんの明るい呼び声に誘われてテーブルに着くと、穫れたばかりの野菜たちが命を分け与えてくれる。オーナーの星野さんご夫婦が手塩に掛けた上質な農場「みのり」で一日を過ごした。

片品村の体験農園「みのり農場」は、約8,000坪の広大な畑と農家民宿「みのり」、農家レストラン「みのりの里」からなる総合ファーム。豊富な種類の野菜や果物の収穫体験をはじめ、周辺の自然を満喫しながらゆっくり滞在できる人気のスポットだ。

緑に包まれリラックスできる快適な宿

緩やかに蛇行しながら尾瀬へ続く「日本ロマンチック街道」を、右へ左へ踊るように駆け上がるプリウスPHV。晴れていれば赤城山や武尊山、遠く谷川連峰まで見渡せる素晴らしい眺望が広がっているはずだが、あいにくの雨模様。糸を引くようにフロントウインドウを流れる雨が恨めしい。

緑に包まれる中庭にプリウスPHVを停めた

緑に包まれる中庭にプリウスPHVを停めた

みのり農場に到着すると、オーナーの星野ご夫妻がまるで旧知の友達のように気さくに出迎えてくれた。まずは今夜宿泊させてもらう建物へ通されてチェックイン。“民宿”と名乗っているものの、玄関先で堂々としたシンボルツリーが見守るキャビン風の建物は、隅々まで手入れが行き届き、ゆったりと寛いで欲しいという心が感じられる素敵な場所だ。あいにくの天気だが、雨のお陰で一層輝きを増した木々や一面の畑を眺めながら、のんびり過ごすのも良いだろう。

レストラン「みのりの里」で極上ランチ

穫れたて野菜で作るメニューが評判のレストランでランチタイム。美しく盛りつけられた料理は野菜の風味を活かすやさしい味付けで、食事だけを目当てに足しげく通う客も多いという。一面の畑の向こうに山が連なる風景を見ながら、極上のランチに舌鼓を打つうちに、空が明るさを取り戻し雨が上がった。

柔らか木のぬくもりを感じるレストラン

柔らか木のぬくもりを感じるレストラン

早朝、長靴をはいて畑へ出て収穫体験をさせていただいた。今日の収穫作物は穫れ頃を迎えているズッキーニだ。大きな葉の陰から覗く巨大な実にびっくり!見慣れたズッキーニの5倍もありそうなゴロンとした塊が、そこいら中にゴロゴロしている。その中でも大きそうなものを選んで持ち上げ、ぐるりとひねると茎から外れて収穫完了。3kgはありそうな実をバスケットに入れ、さらにもう一つ。3個も入れたら重くなりすぎてバスケットが壊れそうな程の巨大さだ。星野さんによると、大きい方がクセもなくて美味しいとの事。アスパラガスの穂先を生で食べたり、スグリの実をつまみ食いしたりと、楽しい収穫体験も出来て、大満足の滞在となった。

こんな大きなズッキーニは見たことない

こんな大きなズッキーニは見たことない

積み上げた時間が熟成させた美しい農場

20年程前、一面の大根畑だった場所を整地して宿泊施設とレストランを建設、周囲には多様な作物を植えて、約8000坪の広大な体験農園「みのり農場」が誕生した。開業当時の写真を拝見すると、閑散とした生まれたての姿が写っていた。

みのり農場の星野さんご夫妻

みのり農場の星野さんご夫妻

しかし今、目の前に広がる美しい農園はどうだろう。輝く緑の野菜たちが多くの実りを結び、黒土がむき出しだった宿泊施設の玄関先に植えたミズナラの幼木は、見事なシンボルツリーへと成長を遂げた。星野さんご夫婦が毎日欠かす事なく世話を続けて来た“夢”が結実した楽園へと姿を変えた「みのり農場」は多くのビジターを魅了し続けている。

農家民宿シャレーみのり「Gazoo Mura 片品」



カテゴリー: ECOMISSION2013,Gazoo mura,群馬県

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