広葉樹の森を抜ける道は、まるで「緑のトンネル」。木の葉を通過した光線が水玉模様になって道に散らばる。緩やかなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を稼ぐルートでも、プリウスPHVのエネルギーメータを見ながらアクセルワークに気づかって走ると、大型リチウムイオンバッテリーのお陰で予想以上に燃費が向上する。勾配を体感しながらゆったりと走るのがプリウスPHVにはよく似合っている。そんなお手本のようなスローペースで高原に到着。清涼な空気感がたまらなく心地よい。
Gazoo Mura 那須滞在の最終日。雨上がりの朝もやが溶けるように消え、素晴らしい晴天の朝を迎えた。終日を移動時間に割くつもりだったが、この空を見て予定を変更、ニッコウキスゲが開花しているという奥那須自然休養林の沼原湿原(ぬまっぱらしつげん)まで足を運ぶことにした。宿泊先のGazoo Mura指定宿幸之屋温泉で頂いた美味い料理と温泉露天風呂で身体の芯から元気になったので、自然の中で心もリフレッシュして旅の後半に備えようという趣向だ。
楽園のような沼原湿原を彩る花々
ミズナラの森を抜けるトレッキングコースを15分程下り、整備された木道づたいに進むと一気に視界が開け沼原湿原に到着した。濃い青空に真っ白な雲。緑の絨毯に黄や白、赤の花々が散りばめられた、それはそれは美しい風景が広がる。もちろんお目当てのニッコウキスゲも眩いばかりの黄色い花を見せ、アカゲラやイモリまで登場して、楽園と呼ぶにふさわしい湿原の本領を存分に披露してくれた。
晴天の予報がでた週末、都心からのアクセスもよい奥那須の沼原湿原を是非おすすめしたい。清涼な空気と、これから見頃を迎えるニッコウキスゲに元気をもらえるだろう。
今回のエコミッションではGazoo Mura那須に三日間滞在させていただいた。気に入らない事の一つや二つあるのが旅先での常だが、ここ那須では良い印象しか浮かんでこない。もちろん天候に恵まれた幸運もあるが、何しろ出会った人たちが素晴らしい方ばかり。時間を割いて案内してくれたガズームラコンシェルジュの田部井さん、訪問先への便宜を図ってくれた幸之湯温泉の荻原さん、本州一の酪農王国那須で、敷きわらや糞尿を活用したバイオマスでのエネルギー自立を実現したいと語る那須町の高久町長、Gazoo Mura 那須で出会った沢山の方々のやさしさが、そう思わせてくれるに違いない。何度でも訪れてみたい那須に後ろ髪を引かれながら、次の訪問先を目指した。
Gazoo Mura 那須 沼原湿原散策
カテゴリー: ECOMISSION2013,Gazoo mura,栃木県
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