「変わった動物をたくさん飼っている人がいる」という情報を耳にして、利根川沿いのお宅を訪問した。梅雨が明けて今年一番の猛暑日。普段は燃費を考えてエアコンも控えめにしているが、さすがに今日ばかりは強めに設定したエアコンの恩恵を受けながら国道4号線を北上、お目当ての場所へ到着した。プリウスPHVの快適な車内とは打って変わり、外へ出た瞬間から汗が滝のように滴り落ちる。駐車場からスイカやトウモロコシ畑を横目に歩いていくと「コッケコッコーーー!!」と烏骨鶏の高らかな声とともに、飼い主の多並さんが我々を出迎えてくれた。
生きているものなら何でも飼いたいという生粋の動物好きである多並さん。家のベランダでホロホロ鳥を飼いだしたのが最初だったが、色々連れてくるうちに気づいたら動物園のようになっていたという。
「多い時には鳥だけで200羽ぐらい、養鶏場みたいだったよ。ほかにも紀州犬や秋田犬、アロワナとかの魚類、イグアナ、ヘビ、タヌキ、ヒツジ、何でも世話してきました。飼い方は自己流ですが、愛情を持って接していると動物たちがどうして欲しいのかが判ってくるんですよ。」
たくさんの動物たちと家族同然に暮らす多並さんがやさしい笑顔でそう語ってくれた。
住宅街で暮らす馬?
動物たちが暮らす一画に案内されると、子ヤギたちがあいさつをしに来てくれた。あどけない表情で草をねだる姿が、何とも愛くるしい。奥を覗き込むと、つぶらな瞳でこちらを見ている茶色い大きな動物が。えっ?馬??
紹介されたのは馬のモモちゃん。住宅街で馬を飼っているのにはさすがに驚いた。毎日のように利根川の河川敷へ散歩に連れ出していたそうだが、最近は多並さんの体調が優れないため、散歩は一時お休み。モモちゃんも少し寂しそう。
“生き物を飼う”とは命を預かるということ
「餌代はどれくらいかかるとか、世話が大変なんじゃないかとかよく聞かれますが、そんなことを考えるなら飼ってはいけません。好きでやってる訳ですから、全部ひとりで世話して家族に頼む事もないです。そういう覚悟がないと生き物は飼えません。」と多並さんはいう。
空前のペットブームと言われる昨今、犬や猫を飼っている方も多いだろう。多くの飼い主は家族同然のように愛情を注ぎ、その愛くるしい姿に心癒される。しかしその裏で多くのペットたちが捨てられ、保健所では毎年何十万頭という数が殺傷処分されている現実を忘れてはいけない。
多並さんちの動物たち
多並さん 動物たちとの楽しい時間を作っていただき
ありがとうございました。
一日も早い体調の回復をお祈りしています。
カテゴリー: ECOMISSION2013,茨城県
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