9月 17日 2013

港が市街地と密着している

背後に松山市街地を従える三津浜港に立ち寄った。

人口51万を擁する松山は愛媛県の県庁所在地としてのみならず、四国地方の中核としての役割を担っている。市内中心部には、首都・関西圏から出店している企業や店舗も多く、近代的なビルディングが建ち並ぶ。現在もラフォーレ原宿が改装工事の真っ最中だ。通りを闊歩するファッショナブルな若者たちの姿は、東京と何ら変わらないようにも見える。一方で、城下の歴史を感じる風景も色濃く残り、新旧が絶妙なバランスで融合する魅力溢れる町でもある。

500年の歴史を誇る“市道”「三津の渡し」

一見すると川と見まごうような狭い入り江に、大量の小型船が係留されている。そこに一艘の釣り船が入ってきた。ディーゼルエンジンの乾いた音とともに、鏡のような水面がわずかに波立ち、足下の護岸にぶつかってバシャッという音とともに消えてゆく。周辺に古い町並みや石造りの造船所が残るノスタルジックでのんびりとした風景の中で「三津の渡し」は生き続けていた。

ノスタルジックな情景が魅力的だ

ノスタルジックな情緒溢れる港には、長年ここで船を看て来たドックが建ち並ぶ。どれも錆色に染まり貫禄十分。

三津浜港で500年も前から運行されてきた「三津の渡し」は、今も地域の大切な“道”である。特に時刻表などはなく、一方の岸側で待機していて、人が来れば渡す側の岸へ来てくれるというオンデマンドな渡し船なのだ。クルマは乗せることが出来ないが、自転車やベビーカーなら乗せてくれる。通勤・通学、買い物などに毎日利用する人も多く、ここでのコミュニケーションが地域の繋がりを深めている。

三津の渡し(港山地区側)

地元の足として現役バリバリ「三津の渡し」(港山地区側)

地元の学生が自転車と共に乗り込む

毎日のように利用しているという地元の中学生が自転車と共に乗り込む。

中央付近で反転する

真ん中付近に差しか掛かると船を反転させる。

渡し船操舵室

シンプルな操舵室を覗かせていただいた。

三津の渡し(三津浜西性寺前側)

三津浜西性寺前側から見た「三津の渡し」

この時ばかりはプリウスPHVは岸で一休み。人間だけ往復で乗せていただいた。浅い船体から見る水面は手を伸ばせば届く程近く、乗り降りが楽にできる。外洋が大荒れの時でも、この三津浜港は入り江の奥にあるため、こんな構造でも全く問題はなく、年中無休で運行できるのだという。歴史ある“三津の渡し”の正式名は「松山市道高浜2号線」。これから先も、のんびりとしたペースで長生きしてもらいたい風景だ。

昭和の香りを色濃く残す三津浜港

昭和の香りを色濃く残す三津浜港

松山「三津の渡し」

坊ちゃん列車で行こう!

温泉の代名詞「道後温泉」を目当てに松山へ出かける方も多いだろう。市の中心部から道後温泉まではクルマで10分と掛からないが、人気の温泉街は人もクルマも多く、駐車場待ちの行列が出来る事もある。ここは風情ある路面電車を使うのが正解。中でも明治時代の汽車を復刻した「坊ちゃん列車」が一番のおすすめだ。現代のクルマの列に交じって、路面軌道を健気に走る濃緑の車体に揺られながら見る松山の町並は最高。是非とも“坊ちゃん列車で行こう!”。

路面電車が行き交う松山市街地

次々と路面電車が行き交う松山市街地

松山市街中心部を行く「坊ちゃん列車」

人気の「坊ちゃん列車」が中心街を走る

何とも愛くるしい機関車輛

何とも愛くるしい機関車輛

「坊ちゃん列車」を正面から

横断歩道を渡り「坊ちゃん列車」を正面から。運転席の丸窓が印象的だ。

松山「坊ちゃん列車」

道後温泉

観光客で賑わう道後温泉本館前

観光客で賑わう道後温泉本館。1994年に国の重要文化財(文化施設)として指定された。

こちらは道後温泉本館の裏側

日本で唯一の皇室専用浴室「又新殿」入口がある東側。銅葺きの屋根が美しい。

松山「道後温泉」

この数日、松山に滞在して方々を見て回しましたが、風情ある町並みや、人々の温かい心づかいに、すっかり魅了されていまいました。
お世話になったみなさん、ありがとうございました。また来ます。



カテゴリー: ECOMISSION2013,愛媛県

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