光市滞在時間も残り僅か。光市総合福祉センター「あいぱーく光」の古迫さんに、手軽に見て回れる気になる施設を3つ紹介していただいた。大げさに言えば「歴史と文化、健康と癒し、自然とレジャー」をテーマに、臨時の1日観光大使としての大役である。あいにくの雨模様だが、楽しみながら努めたいと思う。
歴史と文化「伊藤公記念公園」
初代内閣総理大臣 伊藤博文は光市の出身。生家があった大和地区には、伊藤公自身が設計し、この地に建築を命じた別邸が「伊藤公記念館」として保存されているほか、茅葺き屋根の生家、産湯に使われた井戸、資料館などが記念公園として公開されており、伊藤博文の原点を垣間みる事ができる。
銅像には伊藤博文の残した言葉が刻まれている。
人は誠実でなくては何事も成就しない
誠実とは自分が従事している仕事に対して
親切なことである
吉田松陰の松下村塾に学んだ桂小五郎、高杉晋作、井上馨、山県有朋らと共に、明治維新を成し遂げた近代日本の立役者の生家は一見の価値がある。
手入れが行き届いた庭の紅葉が赤く染まる晩秋が、特におすすめだという。
健康と癒し 三島温泉交流施設「ゆーぱーく光」
健・憩・交をテーマに、健康増進を目指す温泉施設がゆーぱーく光。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉で、筋肉痛・疲労回復に効果があるという。よくある日帰り温泉と違うのは、健康教室の開催や地元野菜の直売など、交流施設として地元のみなさんに愛されている事だ。
ここで面白いエピソードを伺ったので紹介したい。
側を流れる島田川の生き物を展示する小さな水槽が「島田川ミニ水族館」と銘打ってエントランスに置かれている。捕まえて来た小魚やエビは、本来の健康状態が保たれている短期間だけここで飼育され、再び川へと返される。常にあたらしい生き物を捕まえて入れ替えるという、生き物にやさしい展示方法が取られているのだ。
数週間前、しばらく飼っていた魚を川へと返し、水槽の水を入れ替えてしばらくすると、小さな魚の赤ちゃん4尾が仲良く泳いでいるのを発見。恐らく前に飼われていた魚が、水槽に入れた小石に卵を産みつけていて、それが孵化したのだろう。それ以降は入れ替えは行わず、大切に育てているというのだ。体長数ミリだった赤ちゃん魚も、今では1センチを超えて幼稚園児ぐらいか。四兄弟が仲良く泳ぐ微笑ましい姿を見ることが出来る。
自然とレジャー「フィッシングパーク光」
室積海岸を望む象鼻ヶ岬の外海に面した、海つり用の桟橋「フィッシングパーク光」は、釣り愛好家だけでなく、子供連れでも安全に釣りが出来ることから、手軽なレジャースポットとして人気が高い。桟橋からは日本の渚百選に選定されるほど美しい室積海岸や瀬戸の島々、遠く国東半島を望む素晴らしい眺望の中で釣りが楽しめる。今日はあいにく雨に霞んで辺りは真っ白、景色を楽しむのは次回に期待したい。(昨年の晴れた光市)
それでもせっかくなので、少しだけ竿を出す事にした。釣り道具や餌、ライフジャケットなど一式を貸し出しているので、手ぶらで来ても十分に楽しめるのが嬉しい。長い桟橋は潮通しも良く、平均水深13メートルと深さも十分。魚種も豊富なので釣果にも期待が高まる。さっそく短時間でも楽しめそうなサビキ釣り用の道具一式を借りて桟橋へと繰り出した。
「釣れますか?」お決まりの挨拶で先入客に様子を伺うが、良い返事は帰って来ない。雨が降りしきり、潮も動いていないため、魚達も姿をひそめているようだ。足下を覗き込むと小魚が群れていたので、サビキを放り込んで見ると、あっという間にスズメダイがヒット。体長10センチ程だが立派な成魚、(決して幼魚イジメではありません。)プルプルという引き味だけ楽しんでリリースを何度か繰り返すうちに雨が強くなったため、あえなく撤収。次の機会があれば大物狙いで楽しみたい場所だ。
昨年の「ひかりエコフェスタ2012」に続く2回目の訪問でしたが、海も山も、そして何より自然に囲まれた光市で暮らす方々の優しさを感じることができ、この町がますます大好きになりました。
フィッシングパーク光へ
カテゴリー: ECOMISSION2013,山口県
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